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【サッカー】

山村&清武 最終テスト 練習試合カタール戦とイラク戦

2012年1月24日 紙面から

◆五輪アジア最終予選代表21人発表

 日本サッカー協会は23日、ロンドン五輪アジア最終予選C組第4戦・シリア戦(2月5日・アンマン)に臨むU−23日本代表メンバー21人を発表し、GK権田(FC東京)らが順当に選ばれた。故障明けのMF山村(鹿島)、体調不良から復帰したばかりのMF清武(C大阪)の主軸2人について、関塚隆監督(51)は事前合宿地のドーハで予定されている練習試合(28日・U−23カタール代表、31日・U−23イラク代表)で最終テストを課す方針を示した。チームは25日に大阪に集合。ドーハで8日間の合宿後、2月2日にヨルダン入りする。

 全体練習への合流はプロローグ。ピッチ上で戦えるかどうかとなれば話は別だ。山村は昨年9月に負った左足小指の骨折の影響で、約4カ月間、実戦ゼロ。回復傾向は右肩上がりといえども、本編となる「復活」を証明するにはやはり実戦で結果を残すしかすべはない。

 「順調に回復していると感じている。あとは実際に試合をやった中での判断になる」。関塚監督は山村をドーハの練習試合に実戦配備した上で、大一番の「戦力」として見極める方針を示した。

 山村はグアム合宿初日からフルメニューを消化した。術後初の濃密なトレーニングに取り組み、「動きを抑えるつもりはありません。元に戻れるよう、みんなよりも動くくらいにやっています」と意欲的だった。

 だが、合宿3日目のゲーム形式の激しい練習で体が悲鳴を上げた。両太もものけいれんに襲われ、練習を切り上げざるを得なかった。明らかに戦う体に戻り切ってはいない。そうはいっても、必要不可欠な中心軸であり、キャプテンだ。指揮官は「試合での体力は問題ない。判断力もやればやるほど上がっている」と期待の言葉を並べた。

 体調不良から戻ったばかりのエースも、カタール&イラクとの対外試合で切り札としてテストされる。清武は14日夜に38度超の高熱に倒れ、グアム合宿終盤に部分合流したばかり。「何とか間に合ってくれた」と安堵(あんど)した指揮官は「(清武が入ると)攻守でチームにリズムが生まれる。そこに期待している」と言った。

 シリアに負けるようなことがあればグループ2位に転落するだけに、関塚監督は「何としても勝ち点3を奪う」。山村、清武の最終テストが、五輪切符の命運を握っている。 (松岡祐司)

 

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