宮国　キャンプ１軍切符　巨人５年連続＆沖縄出身初新人王へ

　巨人期待のイケメン右腕、宮国椋丞（りょうすけ）投手（１９）が宮崎と沖縄で行う春季キャンプの１軍メンバーに入ることが２３日決まった。原監督から新人王獲得を指令された高卒２年目のスター候補生がチーム５年連続＆沖縄県出身初の新人王のＷ偉業に挑戦する。

　糸満高からドラフト２位で入団した宮国は最速１４７キロの直球を武器に台頭。昨秋のキャンプで１軍メンバーに入るなど順調にステップアップしてきた。ただ、今月上旬、ロッテ・渡辺俊、阪神・久保らと沖縄・石垣島で行っていた自主トレ中に左足首をねんざ。いったんは２軍スタートが決まったが、この日もジャイアンツ球場でダッシュを繰り返すなど本人が「７０〜８０％までには戻ってきた」と話し、首脳陣も１軍スタートにゴーサインを出した。

　「うれしいですけど、不安もある。（新人王は）特別意識するんじゃなくて、一つ一つ積み重ねたい」と控えめだが、山口、松本、長野、沢村と４年連続で新人王を輩出してきた巨人だけに、宮国にかかる期待は大きい。沖縄県は、プロ選手を多く出しながら、これまで新人王はいなかった。昨年はロッテの伊志嶺が３２盗塁をマークするなど活躍したが、パ・リーグ得票数３位で涙をのんだ。くしくも１９日からの２次キャンプは地元沖縄。競争を勝ち抜き、凱旋（がいせん）登板に臨めるようなら、野望もグッと現実味を帯びる。　（臼杵秀之）