ここから本文エリア 振り込め詐欺 被害額倍増:前年比2012年01月24日 県内で昨年に発生した「振り込め詐欺」の被害額が、前年の2倍を超える1億1649万円にのぼった。件数は2割余り減ったが、1件ごとの被害額が前年の35万円から99万円に急増した。一方、社債や外国通貨などの購入を持ちかける新手の詐欺の被害額は10億円を超えた。いずれも県警のまとめでわかった。 生活安全企画課によると、昨年の「振り込め詐欺」の件数は118件(前年比37件減)で、被害者の48%は65歳以上の高齢者だった。 「振り込め詐欺」のうち、オレオレ詐欺の昨年の被害件数は17件で、前年の70件から激減。一方、被害額は4倍近い1196万円になった。中小企業や自営業者に融資するように装い、保証金を払わせる融資保証金詐欺は5倍の45件になり、被害額は17倍の5738万円に増えた。長引く不況で経営者が運転資金を借りようとして被害にあったケースが多いとみている。医療費などの過払い金の返還手続きを装った還付金詐欺は秋から続出して19件になり、前年のゼロから一変した。被害額は1239万円だった。 「振り込め詐欺」以外では、社債や外国通貨などの購入を持ちかける新手の詐欺が102件起きた。被害額は全国で2番目に多い10億2136万円で、1件あたり約1千万円。被害者の70%が65歳以上だった。 神戸市の80代女性は昨年4〜6月、レアメタル(希少金属)の輸出入会社の社債購入を勧められて約1億500万円をだまし取られた。今月21日には、明石市の無職男性(74)がレアメタルの再生事業をかたる会社の社債購入名目で600万円をだまし取られたとして県警に被害届を出した。 生活安全企画課は「投資経験や株の購入歴が出回っている恐れがある。詐欺グループに狙われやすい高齢者はとくに警戒してほしい」と呼びかけている。(高野裕介)
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