IAEA 運転再開は日本の判断で
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IAEA 運転再開は日本の判断で

1月23日 21時40分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

原子力発電所の運転再開の判断の前提となる「ストレステスト」が適切に実施されているかを検証するため来日しているIAEA=国際原子力機関の調査団は、初日の調査を終え、団長は「私たちの調査は、テストの審査方法が適切かを判断するためで、原発の運転再開は日本政府が責任をもって判断すべきだ」と述べました。

「ストレステスト」は、原発が地震や津波にどのくらい耐えられるかをコンピューターのシミュレーションで確認するもので、国の原子力安全・保安院は、関西電力が実施した大飯原発3号機と4号機の結果について、18日、「テスト方法は妥当だ」とする初めての評価を示しました。これを受けて、原子力安全の専門家10人からなるIAEAの調査団が、テストの方法などが国際的な基準に照らして適切かどうか検証するため来日し、初日の23日、原子力安全・保安院と関西電力から聞き取り調査を行いました。調査団のジェームズ・ライオンズ団長は、初日の調査を終えたあと、「私たちの調査は、電力会社が提出したテスト結果について、原子力安全・保安院が審査した方法が適切かを判断するためのものだ」と述べました。そのうえで、「日本の原発の運転再開は、日本政府の責任で判断すべきで、私たちはその判断に一切関与しない」と述べました。IAEAは、25日と26日には、福井県にある大飯原発を視察し、最終日の31日に報告書をまとめる予定です。報告書の内容も踏まえて、原子力安全・保安院が、来月上旬には、大飯原発の2基の「ストレステスト」について最終的な評価を示す方針です。