大阪でネパール人の男性が暴行され殺害された事件で逮捕された4人は、酒を飲んだあと相手かまわず場当たり的に犯行に及んでいたことが警察への取材でわかりました。
今月16日、大阪市阿倍野区の路上でネパール人のビシュヌ・ダマラさん(42)に暴行を加え殺害したとして、自称彫り師の白石大樹容疑者(21)や伊江弘昌容疑者(21)ら男女4人が逮捕されました。
白石容疑者らは逃げるダマラさんを執拗に追いかけ、抵抗できなくなった後も頭を蹴ったり自転車を投げつけるなどしていました。
「『つかまえた』って(聞いて)、めっちゃくちゃ嬉しかった」(ダマラさんの友人)
事件当日、白石容疑者らは現場近くのバーで4時間近く酒を飲み店を出た後、たまたま通りかかったダマラさんにいきなり襲いかかったとみられています。
「(訳)走ってきていきなり殴られた」(当時ダマラさんと一緒にいたネパール人)
4人は別の日本人グループにもケンカを仕掛けていたということで、警察は相手は誰でもよく場当たり的に暴行に及んだとみています。
白石容疑者は沖縄出身で刺青を学ぼうと18歳で大阪に来たあと、墨子という名前で彫り師として活動していました。
取り調べに対して、白石容疑者は「何発も頭を蹴ったらぐったりしていたが殺すつもりはなかった」と話し、伊江容疑者も殺意を否認しているということです。
ダマラさんの遺体は両親が暮らすネパールに運ばれ、現地で荼毘にふされました。 (01/23 19:03)
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