岩手、青森、宮城の有志でつくる市民団体「三陸の海を放射能から守る岩手の会」は、福島第1原子力発電所事故で放射性物質を飛散させ、公衆の生命、身体に危険を生じさせたとして、東京電力の勝俣恒久会長と清水正孝前社長、武藤栄前副社長の3人を、人の健康に係る公害犯罪の処罰に関する法律違反により刑事告発すると発表した。24日に告発状を東京地検あてに発送するという。
同会の世話人で盛岡市山岸のNPO法人理事、永田文夫さんは「広範囲に放射能汚染を生じ、国民を不安にさらしておきながら罪に問われないのはおかしい」と話した。【山中章子】
毎日新聞 2012年1月21日 地方版