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【静岡】浜岡原発、3日程度で燃料棒露出 中電が「電源喪失」試算中部電力は19日、全面停止中の浜岡原発(御前崎市)で全電源が失われ、冷却機能が働かなくなった場合、原子炉内の冷却水面から燃料棒の露出が3日程度で始まる、との試算を明らかにした。燃料棒が水面から露出すると、炉内の温度が急激に上昇し、燃料集合体が溶け落ちるメルトダウン(炉心溶融)の危険性が高まる。 浜岡原発は昨年5月から、国の要請ですべての原子炉が運転を停止しているが、3〜5号機の原子炉に計約2400体、1〜5号機の使用済み核燃料プールに計約6600体の燃料集合体を保管している。運転停止中でも熱を出すため、水で冷却を続けている。 試算は昨年10月、静岡県が中電に依頼した。県は今年2月、浜岡原発が地震と津波被害を受けたとの想定で図上訓練を実施する予定で、訓練内容を固めるため、使用済み核燃料プールで冷却水が蒸発し、燃料ペレットを覆う被覆管が溶け出すまでにどれだけかかるかを試算するよう要請。中電が出した結果は、25日程度だった。 中電は参考として、原子炉について、燃料棒の頂点部分が水面と同じ高さになって露出するまでの日数を3日程度と算定した。 東京電力福島第一原発事故では、全電源の喪失後数時間で1号機の燃料損傷が始まり、翌日には大部分がメルトダウンしたとされる。中電浜岡地域事務所の担当者は「浜岡は運転停止状態で、燃料の熱は低く、冷却水が蒸発するまで時間がかかる」と説明する。 県は原子炉について、経済産業省所管の独立行政法人「原子力安全基盤機構」に、さらに詳しい試算を依頼している。 PR情報
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