01/23 11:56 更新
関門海峡のワカメを刈り取って神に奉納し、豊漁と航海の安全を願う「和布刈神事」が23日未明に行われました。23日午前2時半、北九州市門司区の和布刈神社では、狩り衣に烏帽子姿の神職3人がたいまつに火を燈し、その明かりを頼りに関門海峡へ降り、ひざまで海に浸かって鎌でワカメを刈り取っていきました。毎年旧正月の元旦の干潮に行われるこの「和布刈神事」は、奈良時代から続く新年の伝統行事です。「万物に先駆けて芽を出し、幸福を招く」といわれるワカメを取り、神様に奉納します。23日の関門海峡は例年と違い、気温が6.7℃と暖かい日となりました。神社には真夜中にもかかわらず、多くの参拝客やアマチュアカメラマンが詰め掛けていました。海から刈り取られたワカメは、神殿に奉納され、この1年の豊漁と航海の安全を祈願して神事は終りました。