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【福井】

昨年は30件、総額2476万円 振り込め詐欺被害が後絶たず

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 県内でも振り込め詐欺の被害が、後を絶たない。2011年に認知された被害は前年比4件増の30件で、3年連続の増。県警によると、沈静化していた還付金詐欺が増えたため。総額も前年より406万円増え、約2476万円となった。

 「医療費の還付がある」「保険料の過払いがある」−。県警捜査2課によると、昨年は公的機関の職員を装い、還付金名目でショッピングセンターなど、無人の現金自動預払機(ATM)から振り込ませる手口が多かった。

 還付金詐欺は前年比8件増の9件で、被害総額は598万円。具体的には、電話で「還付の期限は本日まで」と言葉巧みにATMに誘い出し、暗証番号を押すよう指示。その数字が振込金額になっているなど、被害者はだまされたことに気付かないという。同課は「近年は還付金詐欺の被害が収まっており、意識が薄れたのではないか」とみている。

 他の被害内訳は、おれおれ詐欺が7件で1020万円、架空請求詐欺が9件で329万円、融資保証金詐欺が5件で529万円。女性の被害者が多く、お年寄りが目立った。

 ピーク時に比べ、被害は全国的に減っているが、同課の担当者は「不審な電話があったら振り込む前に警察や消費生活センターに相談を」と呼び掛けている。

 (山本洋児)

 

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