乳児用の食品にことし4月から放射性物質の基準値が設けられることから、消費者庁は、一部の菓子や飲み物などに新たに乳児用であることを示すよう義務づける方針を固め、具体的な方法について検討を始めました。
食品に含まれる放射性セシウムの基準はことし4月から大幅に厳しくなり、1歳未満の乳児が摂取する食品については、1キログラム当たり50ベクレルとする基準値が設けられる予定です。粉ミルクやベビーフードは、健康増進法に基づくなどして、すでに乳児用と分かるよう表示されているため、消費者庁は、紛らわしい一部の菓子や飲み物などに限って新たに乳児用であることを示すよう義務づける方針を固め、18日、弁護士や消費者団体の代表などで作る委員会に意見を求めました。これに対し委員らは「一部に限るのではなく、乳児用であればすべて統一的な表示を行うべきではないか」とか、「表示の切り替えは慎重にしないと消費者が混乱する」などと指摘していました。消費者庁では、今後、一般からも意見を求めて具体的な方法について検討を進め、新たな基準値が設けられる4月には表示の義務づけを行いたいとしています。