NHK宮城県のニュース　仙台放送局

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大川小説明会で「人災面も」

津波で多くの子どもが犠牲になった石巻市の大川小学校で２２日、保護者への説明会が開かれ、市の教育委員会は、学校の防災体制の不備などをあげ「人災の面も否定できない」と初めて公式の場で責任を認め謝罪しました。
大川小学校では、津波で全校児童１０８人のうち７０人が死亡し、いまも４人の行方がわかっていません。市の教育委員会がこれまでに２回開いた保護者に対する説明会では、状況の説明が二転三転したり、遺族からの質問が途中で打ち切られたりして、不満の声が上がっていました。
２２日開かれた３回目の説明会では、大川小学校の柏葉照幸校長が▼災害時に児童を保護者に引き渡す訓練を行っていなかったことや▼防災マニュアルに書かれた津波の際の避難場所を自らも正確に把握していなかったことなどをあげて「私の怠慢で防災体制が十分にできていなかった」と述べました。また、石巻市教育委員会の境直彦教育長は、学校の防災体制の確認を怠っていたとして「犠牲の背景には、学校や教育委員会に防災上の不備があり、人災の面も否定できない」と初めて公式の場で責任を認め謝罪しました。
教育委員会は、今後も必要に応じて説明の場を設けるとともに行方不明の４人の児童の捜索を継続することを遺族に約束しました。

01月23日　14時42分

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