宮内庁長官:女性皇族について首相に見解伝える

2011年11月25日 11時34分 更新:11月25日 12時24分

 藤村修官房長官は25日午前の記者会見で、宮内庁の羽毛田信吾長官が10月5日に野田佳彦首相と面会した際に「女性皇族の方々が結婚に近い年齢になり、皇室の活動には緊急性の高い課題がある」との見解を伝えていたことを明らかにした。

 皇室典範では女性皇族が結婚した場合、皇籍を離脱することになっており、羽毛田長官は皇族の減少によって将来的な皇位継承が危ぶまれる問題を訴えてきた。女性も宮家として皇族にとどまれるよう制度を見直す必要性が指摘されており、藤村長官は「国家の基本に関わる事項で、国民各層の議論を十分踏まえて今後検討したい」と述べた。

 ただ、藤村長官は「具体的な制度創設の検討に今ただちに入るわけではない」と早期の皇室典範改正には慎重な考えも示し、「皇太子殿下、秋篠宮殿下の次の世代の資格者は悠仁親王殿下お一人で、安定的な皇位継承という意味では将来の不安が解消されていない」との問題点を指摘するにとどめた。【小山由宇】

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