| 実在しない幽霊苗字事例集 表紙へ |
| 「幽霊名字」とは森岡浩氏の命名とされているが、実在しない苗字がまことしやかに語られていることは、古く佐久間英氏が指摘しており、森岡氏はそれに名前を与えたに過ぎない。筆者は「みょうじ」の表記には「苗字」を用いているので「幽霊苗字」と書く。都市伝説のような形で世間に広まっているものの、実在が確かめられない苗字のことである。悪気の無いうろ覚えや勘違い、思い込みによって生まれた誤認苗字と、ネタ話として意図的に作られた悪質な偽造苗字とからなる。 悪意の無い誤認苗字はさておき、偽造苗字が性懲りもなく作られる理由は五つある。 第一の理由は、一般に不在の証明は存在の証明とは比較にならないほど困難だということである。存在の証明は、ほんの一例、確かなものを挙げれば済むが、不在の証明は全ての苗字を調べ上げないと原理的にはできない。しかし、全ての苗字を調べ上げるということは、国家事業として行なわれでもしない限り不可能である。 第二に、根拠も無しにいくらでも作れるのだから、実在の苗字より面白く話題になりやすい。 第三に、幽霊苗字である以上、読み方が違うなどのクレームをつける人が誰もいない。 第四の理由は、実在の苗字にも奇抜なものがあるということである。鷹がいなければ小鳥が遊べるという「小鳥遊(たかなし)」、栗の花が散るのが梅雨入り時だということからくる「栗花落(つゆり)」、暖かくなってきて服から綿を抜くということからできた「四月一日(わたぬき)」、一字で「く」だからという「九(いちじく)」などは、れっきとした実在の苗字である。苗字そのものだけを見ていても、幽霊かどうかの見分けはできない。 そして、第五の理由は、幽霊苗字にロマンを求める人が多いということである。当サイトとしては、そういうことは承知の上で、確認できるものしか載せないことにする。こういう意味では、幽霊苗字は「ツチノコ苗字」とでも言ったらいいのかも知れない。しかし、ツチノコを載せている動物図鑑があったら、誰もが実用的あるいは学術的な価値を疑うに違いない。 このほか、芸名やペンネーム、などを本名としているものも幽霊苗字に属する。また、かつて実在したものの現存しない苗字も含めていい。公家の苗字である「正親町三条(おおぎまちさんじょう)」は確かに実在したが、嵯峨と改姓しており、現存していない。 では、幽霊かどうかを見分るには、どうすればいいのだろうか? 当サイトでは次の3条件のすべてに当てはまるなら、限りなく100%に近く幽霊苗字だと考えている。①全国の電話帳に1件も記載が無い、②ウェブ検索をしても実在の個人が見つからない、③いかにも面白げな苗字である、の3条件である。 もちろん、この3条件のどれか一つだけでは実在しないとは言えない。また、この三つがそろっていても、100%無いとは言い切れないが、それはDNA鑑定同様原理的にという話で、実際には限りなくゼロに近い。 無いとは言い切れないといって、何でもかんでも載せる苗字本や苗字サイトが多いが、最低限の良識をわきまえているのなら、一定の方法論で実在が確認できるもの以外は載せないという節操は守ってほしいものである。面白ければいいというだけで、ツチノコのみならず河童や天狗まで載っている動物図鑑、ネバーランドやひょっこりひょうたん島が載っている地名辞典のような苗字本が世の中には多すぎる。初めから架空のものと断った人名辞典や地名辞典なら実用性があるが、実在の苗字を集めたと称する辞典に実在が確かめられないものを混入させるのは論外である。 日本の苗字を最も多く集めたと称する丹羽基二氏の日本苗字大辞典という本がある。現代の苗字についてきちんとした方法で調べる人がいないため、著者には一定の権威があるらしいのだが、まさに幽霊苗字の宝庫(?)という感がある。ただし、この幽霊苗字のうち、丹羽氏自身が考えたものは無いのではないかと思う。人のいい丹羽氏が人のいうことを検証どころか疑いもせず、せっせと集めただけだろう。 ここには、読み方を問わず、漢字でそう書く苗字自体の実在が確かめられない苗字を一覧にしてみた。半分以上はが前記の辞典に収録されている苗字で、出版元の芳文館がそれに基づくクイズをウェブに載せ、恥の上塗りをしてくれているおかげで、幽霊苗字や幽霊読みを集めるのに大いに役立った。このクイズで漢字表記と読みの双方の実在が確認できるものは1割に満たないという惨状である。丹羽氏の辞典は、これと大同小異の日外アソシエーツの苗字8万読み方辞典とともに、公共の図書館や大学の図書館にまでよく鎮座しているので、ここに挙げた幽霊苗字の多くが載っていることを確認されたい。 ここに挙げた苗字は、すべて全国の電話帳に1件も記載されたことがなく、ウェブ検索でもそれを名のる確かな個人が見つからないものばかりであるが、最初に書いたとおり、存在の証明は不在の証明より遥かに簡単なので、確かな根拠の見つかった方には御連絡を頂きたい。なお、漢字表記自体は実在するが、読み方が確かめられないものを幽霊読み事例集として別にアップした。また、姓名の切り違いやスキャンミスなどによって電子電話帳が生み出した新たな幽霊苗字の例を不掲載苗字一覧にまとめた。芸名やペンネームなどもここに入れてある。 幽霊苗字や幽霊読みを載せることは、当サイトの本来の趣旨ではない。しかし、何の縛りもないだけに、その増殖ぶりが目に余るので、その歯止めとしてあえて掲載することにした。なお、森岡浩氏の下記のページにも幽霊苗字の実例がある。 http://home.r01.itscom.net/morioka/myoji/jitsurei.html しかし、この中にある「大長光」「小長光」は明らかに実在しており、「西周」は「にしあまね」は幽霊読みだが、「さいしゅう」という読みで、「甲」は「しん」とは読めないが、「かぶと」という読み方でなら実在している。幽霊苗字と幽霊読みとは、きっちり区別して記してほしいところである。 森岡氏には幽霊苗字や幽霊読みを排除しようという問題意識がある分だけ、丹羽氏よりは遥かにましではあるが、方法論がほとんど無いためにこういう誤りを犯す。大長光さんや小長光さんや千葉県茂原市ではありふれた苗字である西周さんが知ったなら、幽霊ではないので、自分の苗字が実在しないと言っている人がいることを知ったら怒るであろう。「大長光」でGoogle検索してみると、実在の大長光さんが並ぶ中に「幽霊名字の実例」というページが出てくるのだから、滑稽である。これも、森岡氏の主たる関心が苗字の過去にあり、現在の苗字の真贋を見分ける方法論を持っていないことの表れと思う。 |
| 売比韋 | あい | |
| 阿井宇 | あいう | ここまで嘘つくなら「愛飢男」にしたら? 「阿井」なら珍しくない |
| 間々 | あいま | 「谷々」なら「やたに」、「平々」なら「ひらだいら」だと言うのか? |
| 凸凹丸 | あいまる | 或る人の下の名前 |
| 五十里語 | あいもの | 五十里(いかり)なら実在 |
| 五十物語 | あいもの | 四十物(あいもの)なら富山では珍しいとは言えない苗字。うろ覚えで五十にした上に物語までつけたのだからひどい |
| 麻塩 | あえ | 「麻植(おえ)」なら徳島県に地名もあるし苗字としてもよくあるが…… |
| 小石部 | あえいそべ | 「石」を古く「いそ」と読んだ例はあるが、なぜ「小」が「あえ」? |
| 泥障作 | あおすぐり | |
| 白義 | あかつき | 曦(あさひ)なら実在するが |
| 妛芸凡 | あきおうし | 広島県西部の旧国名の安芸をありもしない字に変形した上に、平安の歌人の凡河内(おほしこうち)を付け加えた? |
| 紲 | あききす | |
| 口人 | あききよ | |
| 八月十五 | あきなか | 八月十五日という変種もあるがやはり実在しない.。仲秋の明月ということか……。 |
| 良々 | あきら | |
| 山女 | あけび | 山の下に女という字なら「あけび」と読む国字(和製漢字)だが…… |
| 化野 | あだしの | 京都の地名にはあるが、地名にあるからといって苗字にもあるとは限らない。 |
| 孔王部 | あまにえ | 「孔」がなぜ「あな」でなく「あま」なのか? 歴史上、穴穂部皇子(あなほべのみこ)ならいるのだが…… |
| 己己己己 | いえしき | 同じ漢字が三つ以上連続する苗字は無い |
| 指保 | いおせ | |
| 生生 | いくるみ | 王生(いくるみ)なら実在 |
| 日奉 | いさなぎ・くさなぎ | 「ひまつり」と読む苗字なら平安から鎌倉にかけて実在したが現存していない。この読み方は一体何なのか? |
| 一円一億 | いちえんいちおく | 「いちえん・かずお」という法学者のフルネーム |
| 禾人 | いなずま | 「秂(いなづか)」という一字姓なら実在 |
| 牛糞 | うしくそ | 牛屎氏は鎌倉・室町時代に九州の武家に実在したが現存しない上に誤字 |
| 六月一日 | うりわり | 実在する四月一日(わたぬき)や八月一日(ほづみ)を悪用 |
| 几内 | おおち | 実在するのは「凢内」 |
| 大粒米 | おおつぶまい | 実在するのは「大粒来(おおつぶらい)」。「大粒」に米を続けたい気持ちは分かるが、思い込み |
| 汚水 | おすい | 下水(しもみず)に尾ひれがついたもの? |
| 月日 | おちふり | 日月(たちもり)なら実在 |
| 十二仏 | おちぶる | 十二番目の仏に落ちぶれた? |
| 七省 | かずよし | 数字なら何でも「かず」と読めるのか? |
| 十七夜 | かたし・かのう | 十七夜という漢字表記の苗字自体ないが、あるなら「たちまち」では?なお、十七の後に夜と月を上下に並べた字を書く三字姓なら「かのう」という読みで実在する。 |
| い | かながしら | 明治時代の力士の四股名。平仮名だけの苗字は無い |
| 一尺二寸五分 | かまえ | 漢字6字以上の苗字はない |
| 一尺七寸 | かまつき | 一尺八寸(かまづか=鎌の柄の長さ)なら実在。一寸八分という誤りもあるが、この長さでは稲刈りは不可能 |
| 楮 | かみたに | 和紙の原料に楮(こうぞ)があるが、それで「かみ」? 「たに」はどこから? |
| 芋 | からむし | たぶん苧の見誤りだが、「苧」という苗字も無い |
| 鰭 | かわべ | 河鰭(かわばた)という苗字ならあるが…… |
| 工造 | きすすい | |
| 珍品 | くだら | 百済から来たものは珍品? |
| 三方一方 | くつとた | 三分一所(さんぶいっしょ)のうろ覚え? |
| 福稲 | くましろ | |
| 黒重木 | くろじゅうき | 重黒木(じゅうくろき)のうろ覚えで、宮崎県人ならすぐ分かるはず。 |
| 九足八鳥 | くろろみ | 一石二鳥、三寒四温、四分五裂。四字熟語なら数が増えるのが普通 |
| 解氷 | けら | |
| 木器 | こうずき | |
| 戸苣ン斗 | こきょんと | 何をか言わんや、いやはや…… |
| 国姓爺 | こくせんや | 同じ読みで「国仙谷」なら実在 |
| 小説家 | こごとのや | 作家(さっか)という苗字なら実在する |
| 依羅 | こさみ | 「よさみ」と読む地名ならある |
| 火 | こつくり | 火のように燃えて子作り? |
| 特牛 | こっとい | 地名なら山口県にあるが、地名にあるからといって苗字にもあるとは言えない |
| 別倭種 | ことやまとのうち | 「別」は異なるの「異」と同じ、「倭」は「やまと」としても、なぜ「種」が「うち」? |
| 二合半 | こならか | 「半」を「なから」と読むならまだしも |
| 子子子 | こねし | 同じ漢字が三つ以上続く苗字はない |
| 挙母 | こもろ | 愛知県豊田市の旧称が挙母(ころも)。地名を苗字と誤認した上にうろ覚えで長野県小諸(こもろ)市と混同した? |
| 十八女 | さかり | 地名なら徳島県にあるが、おそらくは「下がり」への当て字。 昔は結婚が早かったので18で女盛り、20過ぎると年増。 |
| 楽々前 | さきのくら | |
| 仙人掌 | さぼてん | サボテンは「シャボン(ポルトガル語で石鹸)のような手をした植物」という明治以降の造語で、英語ではcactus。外来の植物を示す新しい造語が苗字にあるわけが無い |
| 上々島 | しじや | |
| 倭人 | しず | 倭文(しどり)なら実在、「しず」と読むならせめて「倭文」にしてほしい |
| 二 | したなが | 電話帳の二唐と二木の間に1件あるが、二木の中に住所と電話番号が同じものが1件あり、何らかの誤りと思われる。電子電話帳には他にもあるが、これは明確に屋号の一部 |
| 千夫 | しぶり・いぶり | |
| 七美 | しみず | |
| 七五三繩 | しめなわ | 七五三(しめ)や七五三のつく苗字はけっこう多いが…… |
| 十二月一日 | しわすだ | 漢字5文字の苗字は勘解由小路と左衛門三郎のみ実在 |
| 仮髪 | すえ | |
| 佐済 | すけなり | 「佐」は「すけ」、「済」は「なり」と読めるが…… |
| 止 | すすむ | 意味を正反対にしたのがミソ? 芦原を「悪し」の連想を避けて「よしはら」と読む苗字ならあるが |
| 涼宮 | すずみや | 涼宮ハルヒはライトノベルの主人公でフィクション |
| 皇至道 | すめらぎ | フルネーム。「皇」だけで「すめらぎ」 |
| 少女遊 | たかなし | 小鳥遊なら実在。鷹がいなければ小鳥が遊ぶというしゃれなのに |
| 工発 | たくひろ | 「工」は「たくみ」の「たく」? でも「発」は? |
| 万万千野 | たけまた | |
| 裏乾 | たつみ | 乾(いぬい、北西)の反対の方角は確かに巽(たつみ、南東)。「裏巽(うらたつみ)」という苗字は実在するが「いぬい」とは読まない。 |
| 1 | たていち | 縦棒一本で「カン」と音読みする漢字はあるが、少なくとも算用数字を用いた苗字はありえない |
| 二十五里 | ちいひろ | なぜ「二十(廿)」で「ちい」? |
| 廿五百 | ちいへじた | 上と同じ |
| 銭永 | ちえ | 知恵をしぼって財産確保? |
| 春米 | ついしね | 米をつくという意味なら春ではなく舂だが「舂米」も無い |
| 十六里 | ついひじ | 「六十里」で「ついひじ」と読む苗字ならある |
| 都和利別 | つくりわち | 「つわりわけ」なら読み方としてまだ納得できるが…… |
| 闘鶏 | つげ | |
| 伝村和 | つたひら | 「つた」までは分かるが…… |
| 二十黒 | つつぶし | |
| 十一月二十九日 | つめづめ | なんと7文字。あるわけがない |
| 百千万億 | つもい | どんなつもりなのか不明 |
| 五月七日 | つゆり | 栗花落(つゆり)という実在の苗字を悪用。栗の花は梅雨入り時に散る |
| 丁次順 | てじん | 「てい・じ・じゅん」から一字ずつとったのか? |
| 銭司 | でず | |
| 言語道断 | てらくだ | 言語道断のでっちあげ苗字 |
| 滔滔砂 | とうとうさ | 読み方に文句は無いが…… |
| 左見右見 | とつこうみ | 「とつおいつ」という言葉ならあるが、これでは文法的にも変 |
| 制野止 | とどめ | 「野」が余計では? |
| 百笑 | どめき | 百目鬼など「どめき」と読む苗字はある。当て字としては面白い |
| 具済 | ともなり | 一字一字の読み方としては問題は無い |
| 奈発私 | なきかいち | 「奈私市」なら「なきさいち」と読めるが、なぜ「発」が入る? |
| 青天国 | なばため | 実在する青天目(なばため)のうろ覚え? |
| 随分 | なぶさ | どんなこじつけか知らないが、ずいぶんひどい |
| 釈迦如来 | にくるめ・にぐろめ | お釈迦様でも知らぬ仏の「にくるめ」さん |
| 仁磨楽 | にしまぐら | これでなぜ「にしまぐら」と読めるのか? 「し」や「ぐ」が入るのが不思議で、「にまら」ならまだしもと思う |
| 鰻沢 | ぬたざわ | 佐久間英氏による創作で「お名前風土記」の長野県の所に饅沢・沼田沢とともに出てくる。実在する「ぬたざわ」は「縵沢」のみ |
| 饅沢 | ぬたざわ | 上を参照 |
| 沼田沢 | ぬたざわ | 上を参照 |
| 子子子子 | ねこじし・すねこ | 同じ漢字が三つ以上続く苗字はない |
| 野入いり | の | 意味不明。4文字も使って「の」だけだと言いたいのか? |
| 刃香冶 | ばっこうや | 「鳥取」なら「とりとり→とっとり」で納得できるが、促音が入る根拠が無い |
| 生々出 | はぶで | 土生(はぶ←はにふ))なら実在するが「生々」でなぜ「はぶ」と読めるのか? 将棋の名人は「羽生」 |
| 祝人 | はふり | 祝部(ほうり←はふり)なら実在 |
| 駅家 | はゆま | 早馬の乗り継ぎ場所? |
| 一宮暴 | ひくぜ | 暴れられたら誰でも引くぜ? |
| 春夏秋冬 | ひととせ | なるほど、なるほど…… |
| 一雨 | ひとふり | なるほど、なるほど…… |
| 大大 | ひろた | せめて「ひろびろ」としようよ! |
| 海千山千 | ふるて | 一応なるほどだが、「やりて」のほうがよさそう |
| 直万 | まさかず | まっすぐの「まさ」に大きい数の「万」? |
| 京三 | またかず | 一を「かず」と読むなら分かるがなぜ「三」が「かず」? |
| 〇 | まる | 丸という苗字なら珍しくもないが、それをもとに偽造? こんな記号が戸籍で認められるはずが無い。 |
| 水圧器 | みやじ | 一見しておかしいと思わない人はおかしい |
| 敏鳥 | みるめ | 敏馬(みぬめ)神社ならあるが、それも苗字には無い。それにしても、馬と鳥を見間違えるか? |
| 八国主 | やかぶ | |
| 流鏑馬 | やぶさめ | 馬上から的を射るやぶさめ神事は「流鏑馬」と書かれるので無理もないが、苗字の場合はすべて「鏑流馬」 |
| 楊梅 | やまもも | 「やまもも」と読むなら「揚梅」 |
| 五百小竹 | ゆざさ | 小竹で「ささ(=笹)と読む苗字はあるし、「五百」が「いほ←ゆ」と考えたら、ありえない読みではないが、なにしろこう書く苗字自体の実在の根拠が無い |
| 一字 | ようころ | 丁子(ちょうじ)という苗字に少数派として「ようろご」という読みがある |
| 四至内 | よまう | |
| 東西南北 | よもひろ | やはり実在しない春夏秋冬のバリエーション。「ひがし・しなた」というフルネームを佐久間英氏が紹介しているが、その早とちりだとしても、「よもひろ」という読みは悪質な創作 |
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