オリンパス<7733.T>株主が集団提訴へ、株価下落で会社側に合計約2億円強の損害賠償請求=関係筋
[大阪 23日 ロイター] オリンパス(7733.T: 株価, ニュース, レポート)の株主は23日午後にも、損失隠し事件の株価下落で損害を被ったとして、会社側に賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こす。大阪弁護士会所属の弁護士らで構成するオリンパス株主の弁護団が、金融商品取引法に基づく株主訴訟を行うもので、賠償請求額は合計で2億円強となる見込み。関係筋がロイターに明らかにした。不正会計問題を巡るオリンパスへの株主訴訟は2件目で、金商法に基づいた損害賠償訴訟は初めて。
関係者によると、集団訴訟には40近い株主が参加する。オリンパスの発行済み株式総数に占める割合は、ごく少数にとどまると見られる。弁護団は昨年12月からホームページを通じ、原告の募集を行っていた。
金融商品取引法では、有価証券報告書などの虚偽記載で株価が下落した場合、株主は会社に損害賠償を請求できるとしている。一方、会社法では、会社に損害を及ぼした人物に対し、損害賠償に向け提訴するよう株主が会社に請求してから60日以内に会社が提訴しない場合、株主が会社に代わって提訴できるとしている。
オリンパスに対しては、別の弁護団が今月17日、会社法に基づき、マイケル・ウッドフォード元社長を解任した当時の取締役ら14人に対し、13億4413万円を支払うことを求める株主代表訴訟を提起している。
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