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砕氷艦「しらせ」 接岸を断念

1月23日 17時41分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

南極の昭和基地に向かっていた砕氷艦「しらせ」は、南極周辺の氷が厚いうえ雪が例年以上に多いため、接岸を18年ぶりに断念することになりました。

砕氷艦「しらせ」は、今回で53回目となる南極での観測活動を支援するため去年11月に東京港を出港し、今月中に南極の昭和基地に到着する予定でした。しかし、基地まであと21キロの地点で、厚さ4メートルの氷や、2メートルに達する積雪のため、これ以上、前進することは難しいと判断し、「しらせ」は接岸を断念したということです。南極観測の砕氷艦が昭和基地に到着できなかったのは18年ぶりです。文部科学省によりますと、「しらせ」は昭和基地での越冬観測に使う大型の車両や機材、さらに燃料などあわせておよそ1000トンを積んでいますが、必要なものはヘリコプターを使って基地に搬送するため、今回の観測業務に支障はないとしています。一方、昭和基地からおよそ1000キロ離れたオーストラリアの南極基地の周辺で予定されていた砕氷業務については、今のところ予定どおり行うということです。