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奏太くんは周りをきょろきょろと見渡す
「くるみ先輩」 「ん?」
目線を合わせる瞬間、ちゅっ、と短く唇同士が重なる
すぐに離れると目を丸くしてる私と悪戯っぽく笑う奏太くん
「取り消し。…足りないけど」 「〜〜〜っもう!」
胸キュンなんですけど心臓ハートマークになるんですけど!
可愛いなあ、もう
「帰ろ、くるみ先輩」 「はーいっ」
手を差し出す奏太くんがたまらなく可愛くて、 笑顔で握ってみるとね、奏太くんが嬉しそうな顔をするの
それだけで、君の傍にいられる理由ができる
「海、楽しかったねぇ」 「来年はいきません」 「やきもち妬いちゃうからだ」 「…わかってても言わないで下さい」
帰りの電車、奏太くんは私の手を離さない
外だから恥ずかしい、なんて言ってた奏太くんはもういないんだね
「愛が大きくなったね」 「愛とか言わないで」
奏太くん
奏太くんといるとね、些細なことも全部幸せなんだよ?
なんて、言わなくてもわかっちゃってるかもね
「好きー」 「…はいはい」
夏、今年も奏太くんといれて幸せです
----「萌えます。年下男子」番外編 Fin.
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