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特集「未解決事件
主婦殺害から7年」 |
次々と浮かび上がる犯人像。
なぜ、犯人は捕まらないのか? |
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事件を担当した和田森成彦刑事(当時)
「白昼の事件で、人通りが途絶えた。
犯人の目撃情報が少なかった
ということが言えます。
そして、殺される動機が見つからない」 |
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日頃から用心深かったという奈美子さん。
来客があると、
必ず玄関先が見えるこの窓から、
客の姿を確認していました。 |
しかし、あの日、奈美子さんは玄関を開けた。
犯人は顔見知りだったのでしょうか? |
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さらに、室内にある奇妙なものが残されていたことが分かりました。 |
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テーブルの上に、
犯人が持ち込んだとみられる
“紙パックの乳酸飲料”が置かれていたのです。
付属のストローを使わず、
直接、注ぎ口から飲んだ形跡があり、
中身が、ひと口分無くなっていました。 |
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さらに、玄関先の床には、
なぜか、
その乳酸飲料がこぼれていました。 |
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乳酸飲料は、普段買っていた?
「子ども向けのものではないので、
買っていない」
と、高羽さん。 |
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警察で調べたところ、
この乳酸飲料は
愛知県日進市内の工場で製造されたものと判明。
さらにその製造番号を調べると、
西三河地域でしか、
販売されていなかったことも分かりました。 |
乳酸飲料を犯人の女が持ち込んだとすると、
当時、女は西三河地域で生活していた可能性が高いのです。 |
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数々の凶悪事件を手掛けてきた、
元警視庁捜査1課長、田宮榮一氏。
犯人の手掛かりは残されていないのか?
現場アパートを訪れました。 |

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まず、
最初に気に掛かけたのは、
犯行現場とされる玄関先。
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田宮さん
「奈美子さんが出てきた時に、
いきなり斬りかかっている。
これは“物盗り”ではないね。
どうしても
“恨み”があったのでは…」 |
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犯人が、奈美子さんに一方的な強い恨みを持っていたと指摘する田宮氏。 |
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また、現場に残されていた乳酸飲料についても、犯人の心理をこう分析する。 |
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「犯人は大変な興奮状態、
喉がカラカラでしょうね。
ですから、ストローで飲まずに、
注ぎ口から直接飲んでいる。
一気に飲んだものだから、
つかえて上手く飲み込めない。
玄関まで行って、吐いたのではないか」
と、田宮さん。 |

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