特集

特集「未解決事件
主婦殺害から7年」


(3)凶悪犯を追跡 犯人はB型・中年の女

月に数回、高羽さんが必ず1人で訪れる場所があります。
それは、殺害現場となったアパート。



“妻を殺した犯人から、何か連絡があるかも知れない”

事件から7年が過ぎた今も高羽さんは、この部屋を借り続けています。
ここには、かつての団欒が確かにありました。


「なんでこんなことになったのか。
一生懸命生きてきて、
何も悪いこともしていないのに…」
と、高羽さん。


今も残されている、生々しい血痕。

「怖かったろうし、痛かったろうし…
本当にかわいそうなことをしたと思う」
と、高羽さん。

事件から7年が過ぎた今も、まだ心を整理しきれないでいます。


犯行現場とされる玄関先に、
ハッキリと残る犯人の血と靴跡。

その後の調べから、靴は24センチの
“韓国製の量販型のシューズ”だと判明しました。




土屋記者
「犯人は凶器を持ったまま、この道を逃走経路に使います。
奈美子さんを殺害した際、犯人は自らの腕をケガし、
路上に血を流しながら逃走を続けます」


路上に点々と血を垂れ流し、
徒歩で逃走を続ける犯人。

細い路地裏を通り、
土手を上るこの階段へと迷わず辿り着きます。


幹線道路へと抜ける、この階段。

実は、土手を上るには、
周辺ではこの階段を利用するしかないのです。

つまり犯人に、“十分な土地勘”があったことが分かります。


さらに階段を上り、
道路を渡ったすぐそばの公園にも、
犯人の足跡が残されていました。


水道に向かった犯人は、
手の傷から流れ出る血をこの水で流します。

その血痕の量から、
自分で止血出来ない程の
深い傷を負ったとみられています。


犯人は、大ケガをした手をかばいながら、
さらに徒歩で逃走を続けます。

行き着いた先は市営団地。
すでに現場アパートから約700メートル。


この市営団地から、
用意していた車、
または、共犯者の車で逃げたのか?

犯人の血痕は、
この団地付近で消えました。


しかし、残された血液をDNA鑑定した結果、
犯人は女性で、血液型はB型と判明。

こちらは、
警察情報をもとに独自に作成した犯人像。

年齢は、当時40代位とみられ、
髪は肩くらいまで長く、
パーマの伸びきった感じだったといいます。


また、わずか2件の目撃情報でも、
上着の色は異なるものの
“左手をかばいながら
小走りに走り去る中年の女”とされています。

3/5



<前のページ トップへ戻る 次のページ>

COPYRIGHT (C) 2006 CHUKYO TV.BROADCASTING CO.,LTD.