東京電力福島第二原子力発電所の2号機で、23日午前、原子炉の状態などを監視している国のシステムに情報を送る装置の一部が一時的に故障して原子炉のデータを6時間近く送れなくなるトラブルがありました。
トラブルがあったのは、全国の原発の状態を監視する「ERSS」という国のシステムに福島第二原発2号機の原子炉の情報を送る装置です。東京電力によりますと、23日午前4時半前にこの装置にトラブルが起き、6時間近くにわたって2号機の原子炉の温度や圧力などのデータが送れなくなったということです。東京電力がこの装置のデータの送受信に使う機器をいったん停止して再び動かしたところ、正常に情報を送れるようになったということで、この機器が一時的に故障したものとみて、原因を調べています。福島第二原発の2号機は、現在、原子炉の温度が安定して100度を下回る冷温停止になっていて原子炉の冷却に異常はないということです。「ERSS」と呼ばれる国のシステムを巡っては、データを管理する設備の整備不足でデータを処理する機能が働かず、先月末に一時、使えなくなるなどトラブルが相次いでいます。