EU イラン産原油の禁輸決定へ
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EU イラン産原油の禁輸決定へ

1月23日 5時5分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

国連の決議を無視して核開発を進めるイランへの制裁強化の一環として、EU=ヨーロッパ連合は、日本時間の23日夜開く外相会議で、イラン産の原油の禁輸措置を決定する見通しで、イランの対応が注目されます。

イランへの制裁強化の一環として、EUはアメリカと歩調を合わせる形で、イラン産の原油の禁輸措置を日本時間の23日夜、ブリュッセルで開く外相会議で正式に決定することを目指しています。加盟各国は禁輸措置をとることでは基本合意していますが、発動の時期については、原油の輸入量全体に占めるイラン産の割合が30%を超えるギリシャなどがほかの輸入先を確保するまでの猶予期間を設けるよう求め、早期の発動を主張するフランスなどとの意見の隔たりが完全には埋まっていません。これまでの協議では、イラン産原油への依存度が高い国の経済に悪影響が出るのを避けるため、禁輸措置の発動をことし7月からとする方向で調整が進んでおり、外相会議の直前にも実務レベルで詰めの協議を行う方針です。イランにとってEUは2番目の原油輸出先で、輸出量は全体の20%近くを占めています。アメリカの制裁強化に続いてEUが原油の禁輸措置に踏み切れば、イランは世界の原油の主な輸送ルートとなっているホルムズ海峡の封鎖も辞さないという姿勢を見せており、対応が注目されます。