昨年3月の東日本大震災の際、韓国から寄せられた支援に感謝の気持ちを伝える「友情文化コンサート」が14日、釜山市の地下鉄駅構内であり、日本から駆けつけた歌手らが歌やマジックを披露した。
コンサートは、音楽公演や慰問などを通じた日韓交流を続けている福岡市のNPO法人「心を伝える会」(沢柳則明理事長)が企画した。
被災地岩手のPR大使を務める福岡市出身のシンガー・ソングライターの宇佐元恭一さんをはじめ、釜山を題材にした持ち歌がある前田有紀さん、宮崎県出身の歌手紘呂(ひろ)しのぶさん、マジシャンの友希天星さんらが出演。「釜山港に帰れ」などの歌が流れると、通り掛かった人たちが足を止めて聞き入っていた。
コンサートの終盤には、宇佐元さんが「韓国のみなさんに日本を代表して『ありがとう』と伝えにきました」とお礼の言葉を述べた。
一行はこの日、市内の釜山日本人学校(48人)でも公演。同校は震災復興のために行ったバザーの収益金や保護者の寄付金を一行に手渡した。
(釜山・塩塚未)
=2012/01/23付 西日本新聞朝刊=