【ベルリン=菅野幹雄】中欧のクロアチアは22日、欧州連合(EU)加盟の是非を問う国民投票を実施し、加盟が承認された。選挙管理委員会によると、ほぼすべての開票が終わった段階で賛成票が約66%を占めた。欧州債務危機のためEUの求心力に衰えも見られるが、クロアチアは世界有数の経済圏への参加や政治面での安定を選んだ。
ミラノビッチ・クロアチア首相は「歴史的な決断であり、我々の歴史の転換点になる」と語り、加盟承認を歓迎した。
クロアチア議会と現在のEU27カ国の批准を経て加盟が正式に決まる段取りで、2013年7月に28番目の加盟国となる見通し。旧ユーゴスラビアからの加盟は、04年のスロベニアに次いで2カ国目。新規加盟は07年のブルガリアとルーマニア以来となる。
一方、債務危機の影響でEU加盟に否定的な意見も根強く、反対票は約33%に達した。AP通信によると、投票率は47%にとどまり、1991年の旧ユーゴからの独立を問うた国民投票の投票率(84%)に比べ大幅に低かった。
EU、クロアチア、加盟
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