右目を痛めながらもラリアットを放つ森嶋猛(右)=大阪府立体育会館で
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◇プロレスリング・ノア
昨年12月のグローバルリーグ戦優勝者・森嶋猛(33)が潮崎豪(30)を破り、第18代GHCヘビー級王座に就いた。3年4カ月ぶりの返り咲き。潮崎は前日に誕生日を迎えたが、自ら祝うことはできなかった。
森嶋は開始直後からラッシュ。ラリアットにヒップドロップと、190センチ、130キロの巨体をフルに生かして攻めた。潮崎の逆水平チョップが右目に入って大きく腫れ上がるアクシデントはあったが、最後はラリアットの連打から得意のバックドロップで息の根を止めた。
全盛期のスタン・ハンセンそっくりな体格と突進力で大器といわれ、一度はGHCのベルトを巻きながら、左足故障から長いスランプに。だが、30キロ減量して昨年末のリーグ戦を制し、今回の挑戦権を実力で手に入れた。前回の戴冠時はウエストが太すぎてベルトが腰に回らなかったが、今回はようやく巻けた。新王者誕生に、観客は立ち上がって「モリシー! モリシー!」と愛称を連呼した。
「あいつ(潮崎)はノアの未来だけど、ここで負けるわけにはいかなかった」とライバル対決を制して笑顔満面。防衛戦の相手に、連続14回防衛の最多記録を持つ杉浦貴を指名した。 (大西洋和)
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