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【サッカー】

松田さん、ありがとう!! 4万人が追悼 オールスター集結

2012年1月23日 紙面から

松田直樹さんの追悼試合に臨む選手ら=22日午後、横浜市の日産スタジアム

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◇松田直樹メモリアルゲーム

 松田さん、ありがとう−。昨年8月に急性心筋梗塞のため34歳で亡くなった元松本山雅DF松田直樹さん(元日本代表)を追悼する「松田直樹メモリアルゲーム」が22日、横浜市の日産スタジアムで4万人を超える観衆を集めて行われた。第1試合(30分1本)では松本山雅が横浜OBを1−0で快勝。第2試合では横浜OBの安永聡太郎・大会実行委員長(35)が決勝点を決め、元日本代表FW三浦知良(44)=横浜FC=、元日本代表MF中田英寿氏(35)らの「Naoki Friends」を1−0で破り、天国の松田さんに感謝の思いを届けた。

 夢のような超豪華メンバーがピッチの上に集った。中田氏からのパスをカズがボレーで打つ。対して守るのは守護神・川口にアジアの壁と呼ばれた井原(現柏コーチ)。俊輔からのパスを城彰二氏がクサビで受ける。昨年8月に急逝した松田直樹さんのためになんと86人ものOB、現役選手が集結した。

 「マツとは14歳の時、U−15代表から一緒だった。彼は盛り上げ役でいつも楽しいことの中心だった。僕にとって彼は大事な人間だった」。松田さんの思い出を感慨深げに語ったのは中田氏だ。互いに飛び級で常に日本代表では最も年下。チームは違えど、最高の戦友だった。

 「カズさんがやめるまでオレもサッカーを続ける」。松田さんが目標にしていたカズも懐かしい思い出に目を細めた。「試合を楽しむことがマツの供養になると思ってやった。ルーキーの年に抑えられたことが悔しかった。マークがきつくて頭のいい選手だった」。試合では決定的なシーンを何度も逃し「全部外してすいません。入れてればもっと盛り上がっていたのに」と苦笑い。誰もがピッチで松田さんとの思い出をかみしめながら真剣にプレーしていた。

 オールスターの「Naoki Friends」に対して横浜F・マリノスOBは試合前、発起人である安永大会実行委員長が円陣を組んだ。「アイツは負けず嫌いだから、全力で勝ちにいきましょうと言いました。彼は勝つことを楽しんでいたから」。そんな言葉通り、前半17分、城氏のヒールパスに安永委員長が芸術的なループシュートを決める。「完全にアイツが降りてきてた。あんなシュート、現役時代も打ったことがないよ」。安永氏は興奮気味にまくしたてた。これだけの超豪華なメンバーの競演は二度とないかもしれない。それでも、次回はOB選手中心に松田さんの命日である8月4日前後に松本で開催を計画している。 (荒川敬則)

 

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