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【栃木】

福島の切り石 加工し出荷 県内業者、都内へ7トン 県調査で判明

 福島県二本松市のマンション室内で、屋外より高い放射線量が測定された問題で、県は二十日、福島第一原発事故後に福島県で産出された切り石を、栃木県内の業者が取り扱っていたと発表した。県によると、塀などの外構え用で、コンクリートを作るのに使う石ではないという。

 県工業振興課によると、この業者は福島県白河市の業者から切り石九トンを購入。うち七トンを加工して東京都内へ出荷、残り二トンは保管している。出荷品の放射線量測定はしていないという。

 県が十六日から十九日にかけ、砂利や砕石などを採取する県内の全七十六業者を調査して分かった。

 原発事故後、出荷品の放射線量を測定しているのは十九業者、未実施が五十五業者で、二業者は未出荷。保管方法は、屋外に野積みが六十四業者、野積みと屋内の両方が八業者、残る四業者は保管なしだった。

 県は、業者らに信頼確保のため、砕石などの放射線量測定を徹底するよう文書で通知した。 (磯谷佳宏)

 

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