事件【連続不審死公判】激しい応酬 検察・メール朗読生々しく 弁護側・徹底的に「疑問」指摘+(1/2ページ)(2012.1.22 00:41

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【連続不審死公判】
激しい応酬 検察・メール朗読生々しく 弁護側・徹底的に「疑問」指摘

2012.1.22 00:41 (1/2ページ)
首都圏の連続不審死事件の初公判に出廷した木嶋佳苗被告(イラスト・河原崎弘司)

首都圏の連続不審死事件の初公判に出廷した木嶋佳苗被告(イラスト・河原崎弘司)

 さいたま地裁(大熊一之裁判長)で開かれている木嶋佳苗被告(37)=殺人などの罪で起訴=の裁判員裁判は、10日の初公判から20日までに7回の公判が行われた。木嶋被告は3つの殺人事件で起訴されているが、そのうち東京都千代田区の会社員、大出嘉之さん=当時(41)=殺害事件の審理が大詰めを迎えている。検察、弁護側双方の主張が真っ向から対立する今回の裁判。双方の法廷戦略を探った。(清作左)

生々しいメールも

 検察側は、木嶋被告が被害男性に結婚をほのめかして金をだまし取り、その後練炭自殺を装って殺害した-という構図を描く。

 被告と殺人事件を結びつける直接的な証拠がない中で、検察が特に重要視しているのが、木嶋被告が複数の男性とやりとりしたメールだ。法廷では、その内容を検察官が朗読するという異例の手法が取られた。さいたま地検は「被告の巧妙な嘘を示すため」と説明するが、中には性交渉を思わせる過激な内容もある。

 11日の第2回公判で、検察側は木嶋被告が大出さんに送った「避妊しなくても構わない」という趣旨のメールを紹介。さらに「大出さんの肉声を知る唯一の機会です」として大出さんの返信メールも朗読した。

 「できちゃった婚もいいかもしれませんね、ムフ」

 検察側は、生々しいやりとりでも、あえて法廷で明らかにすることで、裁判員の心証をつかむ狙いだ。

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木嶋佳苗被告

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