川上氏、津原氏のいざこざについてひとこと。
そのうち津原氏が勘違いに気づいて終息すると思っていたのですが、私はデビュー前から今まで、いち読者として津原氏の作品は好きですし、少なからず交流もありました(生徒ではないので、小説技術を教わったことはありませんが)。だから、正直言って、今のように津原氏がおかしな人みたいに見られるのは悲しい。けれど、結論から申し上げて、やはりこの件の発端は津原氏に落ち度があったと思っています。
発端となったのは津原氏のBBSにて、川上氏が選考委員に選ばれたという話から、そういえば……と、津原氏が過去の飲み会の話を持ち出します。そこで川上氏が尾崎翠を知らなかったのにエッセイやらなにやらを書いていた云々……という話をされています。が、これは間違いです。川上氏が過去に「尾崎翠ってどんな字かくんですか?」と言ったということになっているようですが、そもそもこれは私の発言です。なぜ川上氏が言ったことになっているのか、ちょっと理解しかねます。お酒が入っていたので記憶が曖昧なのかもしれません(ちなみに私は酒、煙草、珈琲など一切嗜まぬゆえ、おそらく酔ってはいなかったかと)。とりあえず、この事実誤認は、初期段階で何人かの担当編集さん経由で津原氏にも伝わっています。
川上氏への不信感は初期の尾崎翠発言のあたりから発しているようですが、その部分がそもそも無根拠です。川上氏のブログのエントリを読めば客観的におかしいことくらい誰でもわかるはずでしょう。さらにこのあと作品の盗作疑惑にまで発展しているようですが、たしか川上氏は以前、歯医者でアルバイトをしていたはずですし、あきらかに着想はそちらからと考えたほうが自然に思われます。他の作品の盗作検証にしても、先に結論があっての牽強付会にしか見えません。
一部の方が勘違いしておられるようですが、この問題に関して多くの人が黙っているのは隠蔽工作などではなく、真偽が自明だからです。非常識な方々におきましては、どうか、それに甘えて暴言を吐いたり他人に迷惑をかけるのは、おやめになってください。
多くの読者の方におきましては、このようなことにコミットされるよりも、作家さんの作品そのものを楽しんでくださることを祈っています。
不愉快な文章でのお目汚し失礼。以後、この問題については一切触れませんので悪しからず。
●追記 2011/01/21
なぜこのタイミングなのかというと、去年末、ある哲学会に行ったところ、そのあと、知らない人からtwitterでメンションが来ました。その方のTLを見たところ、川上氏と会った話や、玉川警察署から電話がかかってきた話、などが書かれていて、ひっかかっていたのですが、この掲示板の該当箇所の「直接、お話をさせていただきました。」の相手だと思い当たりました。「直接、」の部分で「実際会った」と判断してしまったのですが、ここは訂正しておきます。