解決済みの質問
テロの多いイスラムに限定して言えば・・・
イスラムの若い人たちはその多くが将来に絶望しています。
なりたい職業につける可能性はゼロに等しく、世の中は不安定のまま。
イスラムでは掃除人は一生掃除人でその仕事につける子供も掃除人だったりと仕事が身分制のごとく決まっているらしいです。
希望を持てないのを上の人たちが指導者(政府)が間違っているからだと非難し、
アメリカが悪いからだと常に自分たち以外の外部のせいにします。
(アッラーを信じないものは×なので)
特にイスラム原理主義の悪いのは、彼らにとって自爆テロは、絶対正義なのです。
彼らからしたらなんだかんだと内政干渉してくるアメリカは悪で彼らを倒す(打撃を与える)ことは、
ジハード(聖戦)。そのジハードで死ぬことは名誉であり、天国へ行けると確約されているので、
現実の将来に絶望して、政府や外敵を憎むことを教えられて育った若者は、
上の指示系統からの指示で(要は利用されている)喜んで自爆テロしちゃうんですよ。
もともとイスラム原理主義は排他的で戒律がきびしく柔軟性が皆無なので、残虐で最悪な結末になってしまいがち。
アメリカや欧米各国がこぞって手を引いてもイスラム同志でも主義主張が異なるので、イスラム社会が落ち着くのに少なくともあと100年はかかるのではないでしょうか。いや永遠にあの世界は紛争が絶えないかも・・。
あとテロの本質は、現実を変えるためにはもう破壊しかない、一切を破壊したあとに新しいものを打ち立てないとダメだという結論になったときにおこります。
特に若いころは誰でもそうなりがち。そしてそういう若者を生み出す輩と扇動する悪い輩がいるからなくならないんです。
テロを起こす連中はテロでは何も変わらないとはもちろん微塵も思っていないので(逆にテロしかないと思っている)、自分がテロを起こすことで何か世界が変わるきっかけになればと思ってしかけるわけです。
まともじゃないわけです。テロで満足するのは仕掛けた連中だけ。よくぞやった!で終わり。
9.11ではテロを仕掛けた連中は当然アメリカにしてやったと大喜びしたわけで、正義って人によって正反対になるんですよね。悲しい現実です。
投稿日時 - 2011-01-24 15:43:33
お礼
とても分かりやすく、私の知りたいことがまとまっていました!!
欧米のかつての行いが響いている、というのもありますが、
やはり若い人への教育が一番の問題なのですね。
これに関してはテロを行う国に限らないことですが、
教育だけは、押し付けたものではあってはならないと思います。
私はテロに関係した問題を解決するための方法として、
テロが起こる根本的な問題は何だろうとずっと考えていました。
それさえ解決出来れば、イラク戦争なんかもなかったのではないかと。
しかし、教育の問題はより内政干渉になりますから、
余計難しい問題となってしまったな、と思いました。
でも、こうした実情を心に留めておきたいと思います。
そして、教育者を目指しておりますので、
こうしたことを今後にも活かしていきたいです。
回答ありがとうございました。
投稿日時 - 2011-01-24 23:57:09
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ベストアンサー以外の回答(8件中 1~5件目)
自爆テロなんかは、主催者(アルカイダとか想像上の団体みたいな)が、その自爆した家族に慰労金みたいな現金を支給してくれるので自爆テロが行われていますよね。
自爆テロも冷戦が終わってから出てきたのが笑えます。
常に戦争しなきゃいけない(つねに仮想敵国を作らねばいけない)アメリカが実はテロ団体のスポンサー、というのが結構、合点いく正解かも。
投稿日時 - 2011-01-24 21:32:15
お礼
自爆テロは、主催者が自爆した家族に慰労金を支給してくれるので自爆テロが行われている、
>自爆テロも冷戦が終わってから出てきた
というのは初めて聞きました。
アメリカが常に仮想敵国を作らなきゃならない、というのはよく聞きます。
確か日本も迷惑しました。
なんか結局テロの原因って…
って考えると、馬鹿らしい結論に辿り着きそうです。
そりゃ、テロがなくならないわけですね。
参考になりました!!
回答ありがとうございました。
投稿日時 - 2011-01-25 00:19:51
そんなことは何故戦争は起こるのか?という愚問と同じレベルの愚問である。
テロ行為とは小さな戦争同然の行い。ほとんどの場合、宣戦布告もない姑息な手段である。
投稿日時 - 2011-01-24 19:40:18
お礼
確かに、「戦争」と「紛争」をどう区別するかとか、
定義は曖昧ですね。
ただ、例えばアフガニスタン紛争は9.11テロがきっかけですよね。
だとしたら、やはりテロは一方的な何か、戦争とは少し違う気がします。
そして、何故戦争が起こるのか、という疑問も、
世界大戦の頃と今とではだいぶ違います。
今は利益もないのに戦争しますから。
難しいですね。
回答ありがとうございました。
投稿日時 - 2011-01-25 00:13:54
イスラム原理主義について言うと……
まず、「原理主義」というのは、原理、つまり、教典であるとかの教えをそのまま守ろう、という考え方のことです。
原理主義があるのはイスラム教だけでなく、仏教、キリスト教、ヒンドゥー教、それぞれに存在しています。
ただ、イスラム教の原理主義がテロ事件などを起こすことが多いのは、イスラム教という宗教の教えに特徴があります。
普通、宗教というのは、考え方の基本などとはなりますが、一人一人の生活を細かく規定することはありません。また、こういう風に政治を行いなさい、というようなこともありません。
ですから、日本もアメリカも、イギリスも、多くの国で政教分離という形の統治体制が敷かれているわけです。
しかし、イスラム教は異なります。
イスラム教では、コーランという聖典が存在し、それに続く聖典としてハディースというものがあります。
このハディースというのは、極めて膨大な内容を持っており、人々の日常の行動から、政治のルールに至るまで、事細かに定められているのです。つまり、イスラム教においては、政教一致というのが本来は当然とされているのです。
ご存じの通り、イスラム教が広まっている国、というのは中東から東南アジアにかけての、いわゆる発展途上国と呼ばれる国々です。
そして、その国々というのは、第二次大戦後くらいまで、欧米の植民地支配を受けており、また、独立後も、東西冷戦の中で抑圧的な扱いをされてきました。
そのような中で、経済的にも厳しい、という状況が続いてきました。
そのような状況の中で、なぜ自分たちはこんなに貧しいのか、と言うのを考えたときに出て来るのが、「イスラムの教えを無視した国だからだ」という考えです。
第二次大戦後に独立したとは言え、イスラムの国々というのは、政教分離を原則としています(これは、欧米の影響などもありますが) それがいけないのだ、という風に考えるわけです。
イスラム教では、教えのために努力せよ、戦え、という「ジハード」という考え方があります。教えを守らない国を潰すのは、「教えのため」の「ジハード」ですし、そのような国を支持する勢力に攻撃を仕掛けるのも「ジハード」になる、というわけです。
1979年にイランで起こったイラン革命、なんていうのは、まさしく、西欧型の国家を民衆が打ち倒して、イスラムの教えを守ろう、とした原理主義活動の大きな事件と言えます(その直後に起きた、イラン・イラク戦争も、その勢いが自分の国に来るのを恐れたフセイン大統領が起こしたわけですし)
仏教などは、輪廻からの解脱を目指す、というものですから、原理主義に走ったところでテロには繋がりません。イスラムの場合、このような特徴があるため、テロに繋がりやすいわけです。
勿論、そうは言っても、実際には別の対価を求めていることもあります。
テロを起こす、ということは、一つの宣伝活動をなります。こういう考えをしているのだ、というのアピールするのに、事件を起こせば注目を集めることができます。
また、そういう事件を起こすことで、活動力などを示して援助などを集める、ということをする団体もいます。
9.11の首謀者と言われるウサマ・ビンラディンなども、元々は、ソ連を相手に活動をしていたことで、アメリカなどから援助を受けていた、という歴史があります。
イスラム原理主義の考えだけでなく、そういう即物的なものもある、と言えるでしょう。
投稿日時 - 2011-01-24 16:19:28
お礼
何故イスラム教にテロが多いのかについて、良く分かりました。
そして、今までの歴史における代償が今、欧米に来ているのでしょう。
私はイスラム教の教え自体は否定的ではありませんから、
ジハードの考えも決して否定しませんが、
欧米型の政治体制を押し付けようとしたから
どこかでねじれが生まれたのかなぁと思いました。
(まぁ、最近はイスラム教でも女性の自由が叫ばれているようですから、
決して悪い面ばかりではないのかもしれませんが。)
また、宣伝活動、という点に非常に興味を持ちました。
結局、敵の敵は味方、というか、利害で動いているというか、
そんな動き方をする国際社会が変わるべきだな、と思いました。
回答ありがとうございました。
投稿日時 - 2011-01-25 00:05:02