中学生に笑顔でドリブルを披露するグランパスのMF金崎=愛知県一宮市の尾西第一中学校で(木村尚公撮影)
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名古屋グランパスのMF金崎夢生(22)が21日、愛知県一宮市の尾西第一中学校で行われた非行防止イベントに参加した。現在グアムで合宿中のU−23(23歳以下)日本代表候補からは外れているが、ロンドン五輪出場を諦めていない金崎。「呼んでもらえるように頑張ります」と逆襲を宣言した。
軽快な動きは2012年に懸ける決意の表れ。イベントの締めくくりとして行われた中学生との対決では、少々大人げなく見えるほどのスピードでサッカー少年たちを“完封”。「きょうはキレがありました。(調整は)問題ない」と満面の笑みで語った。
本来は同僚の永井らと一緒にグアムにいておかしくない男。実際、昨年秋には五輪予選を戦う代表候補に名前を連ねていた。今回の合宿メンバーからはもれてしまったが、日本が予選を突破した場合、金崎が五輪本番で招集される可能性は残っている。
「呼んでもらえるように頑張ります。まずはグランパスで? そうです」と金崎。復権への布石は打っている。昨年は2度にわたって左太ももの肉離れで戦線を離脱してしまったため、「まずはシーズン通してケガせずプレーすることが大事」とケガ撲滅を最低限の目標に設定。今オフは「今までと違うようなトレーニングをしてきた」と体幹などを集中的に鍛え抜いた。
コンディションさえ万全なら、その能力は無限大。グランパスで定位置を奪取し、五輪へ−。最高のシナリオを現実にすべく、金崎は虎視眈々(たんたん)と準備を整えている。 (木村尚公)
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