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【大リーグ】

ダル 英語なし妥協なし自信あり 入団会見はオール日本語

2012年1月22日 紙面から

レンジャーズのユニホームを着用し、マウンドで投球するダルビッシュ=米テキサス州アーリントンのレンジャーズボールパークで(共同)

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 【アーリントン(米テキサス州)大城和美】英語なし、妥協なし、自信あり−。レンジャーズ入りが決まった前日本ハムのダルビッシュ有投手(25)が20日、当地の球団本拠地レンジャーズボールパークで入団会見を行い、型破りな豪胆ぶりをみせつけた。英語での自己紹介をリクエストされてもまったく応じず約1時間の質疑応答はオール日本語。渡米時に着ていたTシャツの絵柄がマリフアナの葉ではないかと指摘されてもニヤリと笑ってかわした。これからもダル流をメジャーでも貫き通す。日本時間23日に帰国し、24日に札幌ドームで記者会見を行う予定。

 スーツ姿で会見場に登場したダルビッシュの胆力はけた外れだった。報道陣約200人で膨れ上がり、やや緊張気味だったものの、約1時間にわたる質疑応答で物おじすることはなかった。

 象徴的なやりとりは質問者から「何か英語で言ってくれますか」とリクエストがあった場面。過去の日本人の会見では覚えたての英語を駆使して自己紹介するのが定番だったが、ダルビッシュは「自主トレ先の宮崎から慌てて来たので、ひげを切る時間も、髪を染める時間もなかったのでまったく用意してません」とやんわりと拒否した。

 今月2日にダルビッシュと食事を囲んだダニエルズGMから「ダルビッシュの英語はOK」とのふれこみもあり、英語のお点前を期待していた報道陣はあっさりといなされた形だ。本人から「ヒアリングは大丈夫かなと思うんですけど。1、2カ月したら少ししゃべれるようになるかも」とフォローはあったものの、会見は最後までオール日本語。自分流を貫く姿勢は海を越えても変わることはなかった。

 渡米の際に着ていたTシャツの柄も指摘された。「I WILL SURVIVE(俺は生き残るよ)」の言葉の他にメイプルリーフのようなデザインが。現地ではそれがマリフアナの葉ではないかとの疑いが向けられていたのだ。ダルビッシュは通訳に質問を訳してもらうとニヤリと笑い、「英語で何が書いてあるのか関係なく着るので。何の気なしに着てたら、お父さん(ファルサさん)に指摘されて気付いた。特に意味はないです」と涼しげに語った。

 最後に背番号11のユニホームを着せてもらい、その後は球場のマウンドへ。スクリーンに「テキサスへようこそ!」と日本語の文字が浮かび上がるなか、記念すべきメジャー初球を山なりの軌道で投げた。「直球は皆が思っているほど速くないですけど、変化球は種類も多いですし、それなりに自信がある。アメリカに来たのでアメリカ人ぽくやっていかないといけないのかなと」。

 バッテリー組のキャンプは2月13日にアリゾナ州で始まる。気さくでシャイといわれる日本選手のイメージを打ち破り、今までとはひと味違う器の大きさを全米ファンの脳裏に焼き付けた。

 

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