東京・JR王子駅近くの飲食店街で火事 京浜東北線など最大7時間にわたり運転見合わせ
東京・北区のJR王子駅近くの飲食店が立ち並ぶ一角で21日朝、火事があり、1人が意識不明の重体となっている。この火事で、JRの電源ケーブルが燃え、京浜東北線などが最大で7時間にわたって運転を見合わせた。
21日午前5時50分ごろ、JR王子駅前の飲食店が立ち並ぶ「さくら新道飲食店街」から出火。
東京消防庁のポンプ車など37台が出動した。
目撃した人は、「ものすごい火の勢いで上がっていました」、「大変だと(家族を)起こした。そのうち火が上ってきた」などと話した。
火は、店舗などあわせて2棟、550平方メートルを焼き、5時間後に消し止められた。
現場は線路のすぐ脇で、JRの電源ケーブルにも火が燃え移り、京浜東北線や湘南新宿ラインなどが、最大で7時間にわたって運転を見合わせ、22万4,000人に影響が出た。
王子駅では、振り替え輸送が行われるなど、駅員が対応に追われていた。
王子駅駅員は「現在、王子駅沿線火災が発生しております。地下鉄南北線への振り替え乗車をご案内しております」とアナウンスした。
王子駅の利用者は、「今来て、僕もちょっとよくわかっていなくて、てんやわんやしています」、「ちょっとびっくりしてますけど、しょうがないかな」と話した。
火事の影響で、JR王子駅の改札口は真っ暗になった。
この火事で、70代の女性が意識不明の重体となっているほか、男女3人が軽傷を負った。
火元とみられる住宅の20代の女性が、「電気ストーブをつけてうたた寝をしていたら、布団に火が燃え移った」と話しているという。
(01/21 18:14)