発明の名称 |
移動端末のインターネットサービスによる広告の添付方法 |
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発行国 |
日本国特許庁(JP) |
公報種別 |
公開特許公報(A) |
公開番号 |
特開2003−271861(P2003−271861A) |
公開日 |
平成15年9月26日(2003.9.26) |
出願番号 |
特願2001−244990(P2001−244990) |
出願日 |
平成13年7月6日(2001.7.6) |
代理人 |
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発明者 |
牟禮 知仁 / 雪下 智且 |
要約 |
課題 インターネットに接続可能な移動端末用の広告配信について、効率よく広告を配信する。
解決手段
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特許請求の範囲
【請求項1】本発明の移動端末の、インターネットサービスにおける接続方法は、ユーザが目的のWebページのあるアドレスをサーバーに送信する際に、サーバーを介してアクセスすることにより、サーバー側が指定したURLから受信したデータに、広告の入ったソースコードを挿入してユーザにサーバーから送信することにより、広告が自動的に添付される移動端末用のインターネットサービスによる広告の添付方法。 【請求項2】本発明の移動端末の、インターネットサービスにおける接続方法は、ユーザが目的のWebページのあるアドレスをサーバーに送信し、広告を添付する場合、広告をデータベースで管理し、このデータベースにユーザが最終アクセスした時間を記録しておき、再度アクセスした場合、時間が一定時間以内だった場合、同じ広告を配信しないようにする請求項1記載の広告の添付方法。 【請求項3】ユーザが目的のWebページのあるアドレスをサーバーに送信し、広告を添付する場合、広告をデータベースで管理し、データベース内の広告配信回数を用いて重み付けを行い、一度配信されるごとに重みが増していき、広告を配信する際に、重みを判断し、重みが軽いものを先に配信していく移動端末のインターネットサービスによる請求項1記載の広告の添付方法。
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発明の詳細な説明
【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、移動端末における、インターネットのコンテンツのアクセス方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の広告配信技術では、図1の様に広告主が広告の配信をする場合、一度ソースをWebコンテンツの中に添付するというサービスが取られている。このため、コンテンツを制作する際に、コンテンツ制作者がソースコードを添付していた。 【0003】配信される広告は、コンテンツに再びアクセスするまでの時間が短いと、同じ広告が何度も表示されていた。 【0004】移動端末ユーザは、Webサイトを見るときに、広告はユーザに関係なく、配信されていた。 【0005】 【発明が解決しようとしている課題】従来の広告配信では、コンテンツの作者が、広告を挿入していたため、ユーザーの意図にあわなかったり、広告を入れることによりレイアウトが崩れたり、何度も同じ広告が配信されたりするという問題点があった。 【0006】本発明は、Webコンテンツをサーバーに介すことにより、サーバーがフィルタの役目を果たし、広告をWebコンテンツに自動的に添付する事ができ、ユーザーに最も適切な、広告を配信し、何度も同じ広告が配信されることがない移動端末のインターネットサービスにおける広告の添付方法を提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の移動端末の、インターネットサービスにおける接続方法は、ユーザが目的のWebページのあるアドレスをサーバーに送信する際に、サーバーを介してアクセスすることにより、サーバー側が指定したURLから受信したデータに、広告の入ったソースコードを挿入してユーザにサーバーから送信することにより、広告が自動的に添付されたWebページをユーザは見ることが出来る。 【0008】本発明の移動端末の、インターネットサービスにおける接続方法は、ユーザが目的のWebページのあるアドレスをサーバーに送信し、広告を添付する場合、広告をデータベースで管理し、このデータベースにユーザが最終アクセスした時間を記録しておき、再度アクセスした場合、時間が一定時間以内だった場合、同じ広告を配信しないようにする。 【0009】ユーザが目的のWebページのあるアドレスをサーバーに送信し、広告を添付する場合、広告をデータベースで管理し、データベース内の広告配信回数を用いて重み付けを行い、一度配信されるごとに重みが増していく。広告を配信する際に、重みを判断し、重みが軽いものを先に配信していく。 【0010】この発明は以下の変形が可能である。 【0011】第1に、添付するのは広告だけでなく、ニュースや、ユーザのニーズにあった情報をあらかじめサーバー側に登録しておくことにより、そのユーザにあった広告や、ユーザが希望する情報を添付することが出来る。 【0012】また、広告を固定して表示だけではなく、スクロールさせることも可能である。広告は、文字情報だけでなく、例えば、GIF形式やJPEG形式等、移動端末でのインターネット上で扱えるデータ形式であれば何でもよい。 【実施例】 【0013】本発明の第1実施例の場合のデータベース作成方法について説明する。 【0014】本発明の第1実施例では、図4の顧客マスタ・データベース、図5の取引先マスタ・データベース、図6の広告マスタ・データベース、図7のグループマスタ・データベースを用いる。図4の顧客マスタ・データベースには、そのマスタを管理する「管理ID」、個人を特定するのに使用する「ログインID」および「パスワード」、ユーザが何について興味があるのか、あらかじめ決めておく「グループID」から構成される。図5の取引先マスタ・データベースには、そのマスタ・データベースを管理する「管理ID」、取引先の名称を明確にするための項目「会社名」から構成される。図6の広告マスタ・データベースには、そのマスタ・データベースを管理する「管理ID」、広告主は誰かを特定する「取引先ID」、広告がどのようなジャンルなのかを特定する「グループID」、広告の中身である「広告タイトル」および「広告内容」で構成される。図7のグループマスタ・データベースには、そのグループ名の名称を管理しておく「グループ名」と、そのマスタを管理する「管理ID」から構成される。 【0015】本発明の第2実施例の場合のデータベース作成方法について説明する。 【0016】本発明の第2実施例では、図4の顧客マスタ・データベース、図5の取引先マスタ・データベース、図7のグループマスタ・データベース、図8の広告マスタ・データベースを用いる。図4の顧客マスタ・データベースには、そのマスタ・データベースを管理する「管理ID」、個人を特定するのに使用する「ログインID」および「パスワード」、ユーザが何について興味があるのか、あらかじめ決めておく「グループID」から構成される。図5の取引先マスタ・データベースには、そのマスタ・データベースを管理する「管理ID」、取引先の名称を明確にするための項目「会社名」から構成される。図8の広告マスタ・データベースには、そのマスタ・データベースを管理する「管理ID」、広告主は誰かを特定する「取引先ID」、広告がどのようなジャンルなのかを特定する「グループID」、広告の中身である「広告タイトル」および「広告内容」、広告にアクセスした最終時刻を記録している項目「最終アクセス時刻」、広告が何回表示されたかを記録しておく「広告参照回数」で構成される。図7のグループマスタ・データベースには、そのグループ名の名称を管理しておく「グループ名」と、そのマスタ・データベースを管理する「管理ID」にて構成される。 【0017】本発明の第3実施例の場合のデータベース作成方法について説明する。 【0018】本発明の第3実施例では、図10の顧客マスタ・データベース、図5の取引先マスタ・データベース、図7のグループマスタ・データベース、図6の広告マスタ・データベースを用いる。図7のグループマスタ・データベースには、そのグループ名の名称を管理しておく「グループ名」で構成される。図10の顧客マスタ・データベースには、そのマスタ・データベースを管理する「管理ID」、個人を特定するのに使用する「ログインID」および「パスワード」、ユーザが何について興味があるのか、あらかじめ設定しておく項目「グループID」、図8の様にユーザがアクセスした過去のデータを専用のディレクトリに記録し、そのデータを検査して図7のグループマスタ・データベースのグループ名から抽出した単語辞書とマッチする単語を抜き出して、マッチする単語が多いものを記録した項目「興味のあるグループ」から構成される。取引先マスタ・データベースには、そのマスタ・データベースを管理する「管理ID」、取引先の名称を明確にするための項目「会社名」から構成される。広告マスタ・データベースには、そのマスタ・データベースを管理する「管理ID」、広告主は誰かを特定する「取引先ID」、広告がどのようなジャンルなのかを特定する「グループID」、広告の中身である「広告タイトル」および「広告内容」で構成される。 【0019】図3の発明の構成図に基づいて、本発明の第1の実施例を説明する。 【0020】3−1より、利用ユーザが3−3の受信サーバへリクエストするURLを送信する。3−3の受信サーバは、3−5の送信サーバにリクエストされたURLを伝える。3−5の送信サーバは、3−10のISPにリクエストされたURLを送信し、3−10のISPは3−11のインターネット網から、実際のURLのデータを受信する。3−19のようにISPは、受信したURLのデータを3−3の受信サーバへ送信する。そして、3−4の処理サーバは3−6の広告マスタ・データベース、3−7の取引先マスタ・データベース、3−8の顧客マスタ・データベース、3−9のグループマスタ・データベースをそれぞれ参照し、3−7の顧客マスタ・データベースのデータ項目「グループID」からユーザの求めている情報を確認し、それを元に3−6の広告マスタ・データベースのデータ項目「グループID」にマッチした広告を読み込む。3−3の受信サーバは、3−10のISPからのURLデータを3−4の処理サーバに伝え、データの検査を行う。3−4の処理サーバは、データの本文部分の先頭を探し出し、そこに、指定件数の広告のソースデータを添付する。3−4の処理サーバは、広告が埋め込まれた最終的なデータを送信サーバへ伝える。3−5の送信サーバは、ユーザへと広告が埋め込まれた最終的なデータを送信する。結果、ユーザの端末はリクエストしたURLに広告が埋め込まれた状態で表示される。 【0021】この流れを図11および図12に基づいて説明する。 【0022】図11は、広告配信プロセスの基本プロセスである。11−1より、プログラムを開始する。11−2より、ユーザからのURLの請求を受ける。11−3より、顧客マスタ・データベースと利用ユーザのパスワードの照合を行い、失敗した場合は11−9より、エラーメッセージの出力を行い、11−10よりプログラムを終了する。認証に成功した場合は11−4より、ISPへURLをリクエストし、11−5よりISPからの応答を受信する。11−6より広告配信プロセスを呼び出し、受信したデータの加工を行う。11−7より、加工したデータをユーザへ送信し、11−8よりプログラムを終了させる。 【0023】図12は広告配信プロセスの本発明の第1実施例についての広告配信プロセスである。12−1より、広告配信プロセスが呼び出されたら、12−2より顧客マスタ・データベースの「グループID」を参照する。12−3より顧客マスタ・データベースと広告マスタ・データベースの一致する「グループID」でフィルタし、12−4より広告マスタ・データベースのレコードを読み込む。11−5より、あらかじめ決めておいたの件数の読み込みを終了するか、次に読み込むレコードがない場合、12−6に進み、そうでない場合は12−4に戻る。12−6より、図11の11−5でISPから受信したデータを検査し、広告を添付する位置を決定する。12−7より、受信したデータに12−5で決定した位置にあらかじめ決めて置いた件数を埋め込み、12−8より本発明の第1実施例についての広告配信プロセスを終了する。 【0024】図3の発明の構成図に基づいて、本発明の第2の実施例を説明する。 【0025】図3の3−1より、利用ユーザが3−3の受信サーバへリクエストするURLを送信する。3−3の受信サーバは、3−5の送信サーバにリクエストされたURLを伝える。3−5の送信サーバは、3−10のISPにリクエストされたURLを送信し、ISPは3−11のインターネット網から、実際のURLのデータを受信する。3−19のようにISPは、受信したURLのデータを受信サーバへ送信する。そして、3−4の処理サーバは図3の3−6の広告マスタ・データベース、3−7の取引先マスタ・データベース、3−8の顧客マスタ・データベース、3−9のグループマスタ・データベースをそれぞれ参照する。3−4の処理サーバは、3−8の顧客マスタ・データベースのデータ項目「グループID」からユーザの求めている情報を確認し、それを元に広告マスタ・データベースのデータ項目「グループID」にマッチした広告を読み込む。そして、図8の広告マスタ・データベースのデータ項目「最終アクセス時刻」で降順に並べ替えを行い、最もアクセス時刻の古いデータを読み込む。次に、広告マスタ・データベースのデータ項目「広告参照回数」を読み込み、最も参照回数の少ない広告を最も上に表示されるようにソートする。受信サーバは、ISPからのURLデータを処理サーバに伝え、データの検査を行う。処理サーバは、データの本文部分の先頭を探し出し、そこに広告のソースデータを添付する。処理サーバは、広告が埋め込まれた最終的なデータを送信サーバへ伝える。送信サーバは、ユーザへと広告が埋め込まれた最終的なデータを送信する。結果、ユーザの端末はリクエストしたURLに広告が埋め込まれた状態で表示される。 【0026】この流れを図11および図13に基づいて説明する。 【0027】図11は、広告配信プロセスの基本プロセスである。11−1より、プログラムを開始する。11−2より、ユーザからのURLの請求を受ける。11−3より、顧客マスタ・データベースと利用ユーザのパスワードの照合を行い、失敗した場合は11−8より、エラーメッセージの出力を行い、11−9よりプログラムを終了する。認証に成功した場合は11−4より、ISPへURLをリクエストし、11−5よりISPからの応答を受信する。11−6より広告配信プロセスを呼び出し、受信したデータの加工を行う。11−7より、加工したデータをユーザへ送信し、11−7よりプログラムを終了させる。 【0028】図13は広告配信プロセスの本発明の第2実施例についての広告配信プロセスである。13−1より、広告配信プロセスが呼び出されたら、13−2より顧客マスタ・データベースの「グループID」を参照する。13−3より顧客マスタ・データベースと広告マスタ・データベースの一致する「グループID」でフィルタし「最終アクセス時刻」で昇順でソートする。13−4より広告マスタ・データベースのレコードを読み込む。13−5より、読み込んだレコードの「広告参照回数」をカウントアップする。13−6より、読み込んだレコードの「最終アクセス時刻」を更新する。13−7より、あらかじめ決めておいたの件数の読み込みを終了するか、次に読み込むレコードがない場合、13−8に進み、そうでない場合は13−4に戻る。13−8より、図11の11−5でISPから受信したデータを検査し、広告を添付する位置を決定する。13−9より、受信したデータに13−8で決定した位置にあらかじめ決めて置いた件数を埋め込み、13−10より本発明の第2実施例についての広告配信プロセスを終了する。 【0029】次に、第3の実施例について説明する。 【0030】図3の3−1より、利用ユーザが図3の3−3の受信サーバへリクエストするURLを送信する。受信サーバは、図3の3−5の送信サーバにリクエストされたURLを伝える。送信サーバは、図3の3−10のISPにリクエストされたURLを送信し、ISPは図3の3−11のインターネット網から、実際のURLのデータを受信する。図3の3−20のようにISPは、受信したURLのデータを受信サーバへ送信する。そして、処理サーバは図3の3−6の広告マスタ・データベース、図3の3−7の取引先マスタ・データベース、図3の3−8の顧客マスタ・データベース、3−9のグループマスタ・データベースをそれぞれ参照する。処理サーバは、図9の概念図に基づいてユーザの興味のあるデータをユーザ専用のディレクトリから記録されているデータを検査し、今何に興味があるのかを検査して出てきた単語情報から、興味のありそうなグループの順位をつけ、図10の様に顧客マスタ・データベースのレコード「興味のあるグループ」に記録する。図10の顧客マスタ・データベースのデータ項目「グループID」および「興味のあるグループ」からユーザの求めている情報を確認し、それを元に広告マスタ・データベースのデータ項目「グループID」にマッチした広告を読み込む。受信サーバに送られた、ISPからのURLデータは処理サーバに伝えられ、処理サーバはデータの検査を行う。処理サーバは、データの本文の部分の先頭を探し出し、そこに広告のソースデータを添付する。処理サーバは、広告が埋め込まれた最終的なデータを送信サーバへ伝える。送信サーバは、ユーザへと広告が埋め込まれた最終的なデータを送信する。結果、ユーザの端末はリクエストしたURLのデータに広告が埋め込まれた状態で表示される。 【0031】この流れを図11および図14に基づいて説明する。 【0032】図11は、広告配信プロセスの基本プロセスである。11−1より、プログラムを開始する。11−2より、ユーザからのURLの請求を受ける。11−3より、顧客マスタ・データベースと利用ユーザのパスワードの照合を行い、失敗した場合は11−8より、エラーメッセージの出力を行い、11−9よりプログラムを終了する。認証に成功した場合は11−4より、ISPへURLをリクエストし、11−5よりISPからの応答を受信する。11−6より広告配信プロセスを呼び出し、受信したデータの加工を行う。11−7より、加工したデータをユーザへ送信し、11−7よりプログラムを終了させる。 【0033】図14は広告配信プロセスの本発明の第3実施例についての広告配信プロセスである。14−1より、広告配信プロセスが呼び出されたら、14−2より顧客マスタ・データベースの「グループID」を参照する。14−3より、ユーザの興味のあるデータをディレクトリの記録から検査し、「興味のあるグループ」に記録する。14−4より顧客マスタ・データベースと広告マスタ・データベースの一致する「グループID」でフィルタする。14−5より広告マスタ・データベースのレコードを読み込む。14−6より、あらかじめ決めておいたの件数の読み込みを終了するか、次に読み込むレコードがない場合、14−7に進み、そうでない場合は14−5に戻る。14−7より、図11の11−5でISPから受信したデータを検査し、広告を添付する位置を決定する。14−8より、ユーザがリクエストした情報をユーザ専用ディレクトリに記録する。14−9より、受信したデータに14−7で決定した位置にあらかじめ決めて置いた件数を埋め込み、14−10より本発明の第3実施例についての広告配信プロセスを終了する。 【0034】この発明は、以下の変形が可能である。 【0035】データ部分も先頭からではなく、請う方から探し出すことにより、請う方に対応することも可能である。 【0036】 【発明の効果】この移動端末のインターネットサービスによる接続方法により、図2の様にユーザは広告を目立つ位置で見ることができ、飽きることなく自分にあった広告を見ることが出来る。また、広告主の視点から見ても、ユーザへ確実な広告効果を望む事が出来る。
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