【ローマ＝共同】ＡＮＳＡ通信によると、イタリア中部沖のジリオ島付近で豪華客船コスタ・コンコルディア（乗客乗員約4200人）が座礁し11人が死亡した事故で、イタリア政府は20日、事故現場周辺に非常事態を宣言した。
非常事態宣言により、燃料漏れによる環境破壊の予防措置などに政府基金を活用できるようになるという。ジリオ島周辺は美しい海と海洋生物などで知られ、船に積まれた約2400トンの燃料の抜き取りが急務となっている。
一方、水没した船内のダイバーによる行方不明者の捜索活動は20日、船が高波で動いたため再び中断された。不明者捜索が終わらないと燃料抜き取り作業が始められないため、現場には焦りが広がっている。
地元メディアによると、クリニ環境相は座礁船を「小さな石油タンカー」と形容。出港して間もなく座礁したため燃料はほぼ満タンとみられ、抜き取りには最低２週間を要するという。
クリニ、ANSA通信、ジリオ、客船座礁
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