ゆるキャラ:人気投票で一時トップ…不審票、無効に

2011年11月23日 9時8分 更新:11月23日 11時56分

上位を争う「くまモン」(熊本県)と、「バリィさん」(愛媛県今治市)
上位を争う「くまモン」(熊本県)と、「バリィさん」(愛媛県今治市)

 全国のゆるキャラのインターネットでの人気投票「ゆるキャラグランプリ2011」で、下位のキャラに大量の票が入り、一時、1位に躍り出る事態になった。ネット掲示板での呼びかけで、大量のフリーメールを取得して投票したもので、主催者はこうした投票の受け付けを中止する措置をとった。

 投票は、社団法人「ゆるキャラさみっと協会」(滋賀県彦根市)が9月15日に受け付けを開始。今月26日が締め切りで、パソコンや携帯電話から1台あたり1日1回だけ投票できる。エントリーは自由で、全国349キャラ(22日現在)が参加。地元の有名キャラのひこにゃんはエントリーしておらず、今月に入り、「くまモン」(熊本県)と、「バリィさん」(愛媛県今治市)が、3位以下に約3万票差をつける20万票台でデッドヒートを展開していた。

 ところが今月17日、ネット掲示板に、20位以下にいた「にしこくん」(東京都国分寺市)を1位にしようという呼びかけと、フリーメールのアドレスを大量に取得して機械的に投票する方法が掲示された。これに呼応するかのように「にしこくん」が急速に得票を伸ばし、20日朝、一躍トップに。21日には30万票以上に達した。事態に気づいた協会はフリーメールからの投票の受け付けを停止し、他の候補も含め、不審な投票は無効扱いにした。22日午後6時現在で1、2位は「くまモン」、「バリィさん」に戻り、「にしこくん」は10位となっている。

 熊本県は「地道な活動で認知されてきた。これからも1日1回の投票をお願いしたい」。バリィさんの生みの親で、第一印刷(愛媛県今治市)のデザイナー、宮田麻子さん(32)は「私たちは今までどおり、ゆるーく頑張っていくだけです」と話している。【栗田亨、津島史人】

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