知立駅周辺は、名鉄名古屋本線・三河線によって市街地が分断され、特に駅の東の本線と三河線の接した踏切りでは、遮断されている時間が一日10時間50分ときわめて長い状況にあり朝夕のラッシュ時は特にひどく ”あかずの踏切り” と呼ばれています。
そこで、これらの問題を解決し、都市交通の円滑化、周辺市街地の生活環境や都市機能の向上を図るため、知立駅を中心とした名鉄名古屋本線及び三河線の連続立体交差事業を行っていきます。
連続立体交差事業は市街地において踏切が数多く連続する区間について、鉄道を高架化し、数多くの踏切除去あるいは新設道路との立体化を一挙に実現します。 さらに、土地区画整理事業や街路整備事業など各種事業と一体となって市街地整備を行うことにより知立市が目指す『活気のあるみどりゆたかな交流のまち』を実現します。
また、早期に事業効果を発揮し、より効果的な事業とするため、名古屋本線の県道安城知立線より西側(名古屋より)と三河線を一期施工、県道安城知立線より東側(豊橋より)を二期施工とする二段階施工により事業を行います。
事業計画延長 約4,260m | 名古屋本線 | 三河線(豊田方) | 三河線(碧南方) |
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約1,560m | 約1,160m | 約1,540m | |
踏切除却数 | 10箇所 | ||
総事業費 | 約499億円 | ||
事業施工期間 | 平成12年度~26年度(予定) |
踏切除却箇所図ダウンロード
PDFファイル
知立駅周辺の航空写真(平成19年11月撮影)
将来の知立駅周辺予想図
知立駅周辺土地区画整理事業 (事業中) | 知立駅南土地区画整理事業 【計画中(都市計画決定済)】 | |
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面積 | 約13.3ha | 約6.7ha |
道路 | 8路線 | 5路線 |
駅前広場 | 約7,200平米 | - |
公園 | 2箇所 約8,500平米 | 1箇所 約2,100平米 |
知立駅と知立南北線(都市計画道路)の完成予想図です。 知立駅部は3階構造となります。知立南北線(幅員30m)が駅前広場西側に整備され、鉄道により分断されていた地域が一つになり、新たなコミュニティが生まれ賑わいと活力のある中心市街地としての整備が図られます。
知立駅の1階は改札、駅業務施設及びコンコ-ス等が整備され、2階は名古屋本線、3階は三河線になります。 整備については“人にやさしい街づくり推進計画《基本計画》”に基づき整備を図ります。
知立駅の断面は幅=35.52m 高さ=15.25m、高架高のクリアランスは高さ=4.70mとなります。
現在の知立駅前広場面積を約2倍に拡張し、まちの玄関口にふさわしい、潤いと安らぎの拠点となるオープンスペースとして再整備します。 これにより鉄道とバス・タクシーなど公共交通の乗り継ぎが安全で便利になります。 また、一般車での駅への送迎もきわめてスムーズになります。
連続立体交差事業は都道府県又は、政令指定都市が事業主体(施工者)として施工する街路事業です。また、その財源は、ガソリン税、自動車重量税などの道路特定財源を財源に整備されます。