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小田明志

1991年東京生まれ。2009年にアートマガジンLIKTENを創刊。
翌年発行した第二号はamazon雑誌ベストセラーランキングで2位を獲得し、
最新号である第三号では、モデルの水原希子らと共に作品を発表。
昨年8月には、Pharrell Williamsによるドキュメンタリー映画「東京ライジング」に出演した。
オンラインメディア「JBpress」でも連載中。

Akashi Oda
Born in 1991 in Tokyo, Japan. Founded art magazine LIKTEN in 2009. The second issue published the following year ranked the 2nd in Amazon best sellers list for magazines. The third and the latest issue presents works featuring model Kiko Mizuhara. Recently featured in the documentary film "Tokyo Rising" produced by Pharrell Williams in August 2008. Currently works as a regular contributor for the online media "JBpress".

Twitter: https://twitter.com/AkashiOda

photo: Yoshiyuki Okuyama (http://y-okuyama.com/)

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川久保玲なんてたいしたことない

January 21, 2012

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「最近の人は強いもの、格好いいもの、新しいものはなくても、今をなんとなく過ごせればいい、と。情熱や興奮、怒り、現状を打ち破ろうという意欲が弱まってきている。そんな風潮に危惧を感じています。」

「それなのに外に目を向けようとしなくなっている若者が増えています。外へ自力で行って、なるべくたくさんの人と競争しないと、新しい力は生まれません」

この言葉を発したのが石原慎太郎だったら、彼は今ごろ盛大なブーイングをうけていたことだろう。しかし、この川久保玲のインタビューに、物申すひとを僕はひとりもみていない。Facebookやtwitterでは「素晴らしい」「万歳!」の大安売り中だ。

「最近の人」って、自分たちのことでしょう? 「そうだ!そうだ!」と威勢良く賛同するところじゃない。アーティストを自称する人ならなおさらで、太ってる場合でも、万歳してる場合でもない。「外に目を向けない若者」に関しては、ただイメージで物を言っているように思う。

結局、陳腐なステレオタイプにギャルソンのブランドタグを付けただけだ。

ブランドタグに目を眩ませて、必要以上に彼女の「お言葉」を持ち上げる必要なんてない。自分の言葉を持たずに「反抗」の服を着ることがどんなに不自由なことかを自覚しないかぎり、いつまでたっても彼女のスタイルに着られたまま。

「ふりでもいいから」、言わなければいけない気がする。

川久保玲なんてたいしたことない。

January 21, 2012 , 7:19 PM

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