今回リリースするEA(自動売買ソフト)は、何れもスキャルピングになると思います。
スキャルピングとは、少ない利益で何度も売買を繰り返すトレード方法ですが、
実は一番システムトレードに向いているのです。
FXでスキャルピングを行う場合、数Pipsから15Pips程度を狙う場合が多いです。
これだけ少ない利幅であればかなりの確率で成功します。
しかし、問題なのは成功しなかった場合です。
成功しなかった場合は、当然何らかの形で損切りを行なうのですが、
トレードの理想である「リミット > ストップ」 は不可能なのです。
勝っても10Pisp程度しか得られないので、
10Pips以下のストップでは直ぐに損切りになってしまい、まったく勝てないのです。
この為、殆どのスキャルピングでは「リミット < ストップ」 となってしまいます。
従ってスキャルピングで利益を上げるためには、かなりの勝率が必要となるのです。

この表は、利益と損失の割合によってどの位の勝率が必要かを単純化したものです (破産確率表とは別です)。
黄色が損失で水色がある程度の利益、赤がかなりの利益を表しています。
例えば、利益と損失の割合が1:2の場合、最低での70%以上の勝率が必要となります。
実際には78%程度の勝率がないと儲かっている感じはしないでしょう。
今回リリースするEAはどれも8割弱の勝率で、
利益と損失の割合が1:1.8程度なので「3.5」ぐらいになります。
この「3.5」という値は、1万円使って10回トレードすると
35,000円の利益を生む可能性があることを意味しています。
勝率を上げることは大事ですが、同時に負けた際の損失も少なくする必要があるのです。
しかしストップまでを短くすると、一時的なレートの反転によりすぐに損切りになってしまいます。
俗に言う「損切り貧乏」というヤツです。
一般的にストップは、何Pipsと言う風に指定しているトレーダーが多いのですが、
それは基本的には間違いで、ここまでレートが反転してしまったら諦めるという方法が正しいのです。
裁量トレードの場合はこの損切りの考え方ができるのですが、
システムトレードの場合は諦めるポイントを算出するのが難しいのです。
この為、本当に優れたスキャルピング用のEAは殆ど存在していないのが現実です。
勝率はそこそこ高いのですが、年利にすると100%に満たないものや、
最近のバックテストでは良い結果だが、
何年も前からバックテストを行なうと大きく損失を出してしまうもの等々・・・
今回リリースするスキャルピング用EAは、これらの問題を解決するために
という方法が採用されています。
とは、簡単に言うと有利なレートで再度注文を行なうという意味です。
これにより、上記表の赤の領域の結果が期待できるのです。
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