【社会】列島、6年ぶり「寒冬」か 厳しい冷え込み、気象庁も予想外2012年1月21日 02時10分 厳しい冷え込みが続き、寒の緩みが待ち遠しい日本列島。気象庁によると、この寒さをもたらしているのは、日本付近の上空を流れる北と南の2種類の偏西風がともに南へ蛇行し、北からの寒気が入りやすいためだ。昨年12月は予想外の寒さで、1〜2月も気温は低めの公算大。3カ月トータルで、6年ぶりにほぼ全国的な「寒冬(かんとう)」となる気配が濃くなってきた。 気象庁は当初、東日本(関東甲信越と東海・北陸)の12月を高温傾向と予測。1〜2月は、ラニーニャ現象(南米ペルー沖の水温低下)の影響で気温は平年並みか低め、3カ月トータルでは平年並みの公算大とみていた。 だが、12月はクリスマス寒波などで冷え込み、東日本の平均気温は平年を0・8度、東京都心では1・2度下回った。1月も冬型の気圧配置が長続きし、寒気の影響が持続。来週半ばにはまた強い寒気が南下しそうだ。2月20日までを見通した最新の1カ月予報でも、全国的に気温は低めとみている。 気象庁によると、日本付近は中―高緯度を吹く「寒帯前線ジェット」と、それより低緯度を吹く「亜熱帯ジェット」の2つの強い偏西風が合流する場所にある。亜熱帯ジェットの南への蛇行は、ラニーニャ現象時の特徴で予測できたが、寒帯前線ジェットが大陸で北へ蛇行し、日本付近で逆に南へ蛇行する状況は予測できなかった。 「何の影響でこういう蛇行になるのか、分かっていれば予測もできるが、まだ原因が分からない。大気自身の運動として蛇行し、それが持続したとしか言いようがない」(同庁気候情報課)という。 (中日新聞) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|