配管から高濃度汚染水漏れる
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配管から高濃度汚染水漏れる

1月21日 13時10分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力福島第一原子力発電所で、21日朝、2号機の建屋の地下にたまった汚染水を移送する配管から高濃度の汚染水が漏れているのが見つかりました。水漏れは2リットル程度で止められ、海などへの流出はないということですが、依然として汚染水の管理の在り方が大きな課題となっています。

21日午前7時すぎ、福島第一原発で2号機のタービン建屋の地下にたまった汚染水を移送する配管の接合部分から汚染水が漏れているのを作業員が見つけました。東京電力は汚染水を移送するポンプを停止し、水漏れはおよそ50分後に止まりましたが、高濃度の汚染水およそ2リットルが漏れたということです。汚染水が漏れたのは4号機の建屋の中を通る配管で、建屋の外や海への流出はないということですが、東京電力は漏れた水を回収するとともに、水漏れの詳しい原因を調べることにしています。高濃度の汚染水は、処理したあと原子炉の冷却に使われていますが、すでに処理した水が大量に保管されているため、原子炉の注水への影響はないとしています。福島第一原発では、先月、政府が事故の収束に向けた工程表の「ステップ2」の達成を宣言したあとも、処理した汚染水をためておくタンクから水漏れが起きるなどトラブルが相次いでいて、依然として汚染水の管理のあり方が大きな課題となっています。