2012/01/18

誤解を生んだ宣伝文書

約1年前の、昨年1月21日、松井証券からニュースリリースが出されました。

これが事件の始まりでした。

【先物・オプション取引】ロスカット口座の導入および取引機能の改善について
~ロスカット口座開設者の建玉上限が日経225先物:500枚、日経225mini:5,000枚へ拡大~

 

このリリースの中身をチェックしてみましょう。

『次期デリバティブ売買システム「J-GATE」の稼働に合わせ、大手ネット証券で初めて

先物・オプション取引において、ロスカット口座を導入』・・・・・①

『損失を一定の範囲内に抑えることが可能』・・・・・②

『ロスカット口座の導入に合わせて、「大口で取引したい」というお客様のご要望にお応えし、

先物・オプション取引における建玉の上限を拡大』・・・・・③

ラージ先物 100枚から500枚

ミニ先物 1000枚から5000枚

225オプション売り建て  200枚から300枚

225オプション買い建て 1000枚から10000枚

(左が通常口座の場合、右がロスカット口座を開設した場合)

 

『今後も取引時間の延長が見込まれることから、先物・オプション取引における

24時間体制でのリスク管理の重要性がさらに増していく』・・・・・④

『「J-GATE」では、これまでの先物・オプション取引における注文方式と異なり

多様な注文形式を組み合わせる必要がありますが、松井証券では、個人投資家の

利便性を考慮し、独自のシステム開発により、個人投資家が使いやすい注文方式で

取引できる環境をご提供するとともに、取引機能を大幅に強化いたします。』・・・・・⑤

【先物・オプション取引】「J-GATE」対応について

http://www.matsui.co.jp/news/topic/archive/20110121.html

 

 

 

 

それでは、①から⑤について、サービス加入前に私が受けた印象などを書いてみます。

①は、他社が参入しない中、独特の商品特性を持つオプションに対応したサービスを

いち早く投入し他社との差別化を図ろうとしているのかと、評価できます(苦笑)。

オプションへの対応というところがカギで、参加者の常識として、板の薄さや価格特性などには

商品知識のあるプロが提供するサービスなのだから当然対応済みであると誰もが思います。

②は前回書きました、この口座の目的です。存在理由そのものです。

 

③が魅力的でした。正直に申しますと、これに釣られた面が確かにあります。

まず、ロスカット口座に加入すれば、今までより大きなポジションを建ててもリスクは

小さいのだ、性能はいいのだと思わせる効果があります。

加えて、他社を含めて複数口座を管理するのは大変で、枠を増やしてくれると他社口座を

少しでも減らせることにメリットを感じたのです。

大口参加者ほど魅力は感じたはずです(実際、1件当たりの被害額も大きくなっています)。

 

④はその通りだと思いました。なかなかいいこと言ってるなと。

寝る前に、相場によってはロスカットラインを上げてタイトに管理する使い方も

考えられます。夜ぐっすり眠れるのです(もちろん、ちゃんと機能すればです)。

CME先物ではすでに松井の似たようなシステムを使っていて、実績もあります。

 

①と⑤によって、「J-GATE」への対応もしっかりできていると当然考えるところです。

ユーザーインターフェイスの部分だけ取り繕って、肝心な値付け方式の制度変更部分に

全く対応できていないとは夢にも思いませんでした。

大証の説明会には出席しなかったのでしょうか。

独自のシステム開発ですよ。機能大幅強化ですよ。騙された~。

J-GATEのスタートに合わせて投入されることで、さらに当然対応済みと確信させる

効果もありました。

 

松井との13年間の取引による信頼感が結果的にマイナスに働いたと言えます。

私は、通常、証拠金の使用率はヒトケタで、多くても2~30%程度だったので、

自分でロスカットラインをマニュアル設定もしないうちにロスカットされる可能性など

全く考えていませんでした。

 

 

 

また、同時に、「ロスカット口座スタートキャンペーン」も2月14日から始まると宣伝され、

『先物・オプション取引のリスク管理機能を大幅に強化する「ロスカット口座」を導入します。』

『この機会にぜひ「ロスカット口座」でリスクをコントロールした先物・オプション取引をお試しください』

など、手数料キャッシュバックとともに、リスク管理機能の大幅な強化が再三謳われています。

大々的に報道され、気合いを感じさせるものでした。

「お試しください」ですから、長い付き合いからして試すのはそんなに不自然ではないと

思われます。

 

さて、これら広報文書で様々な言葉を使って宣伝されていたこのリスク管理機能は、

実際には全く機能しなかったことは明らかです。

むしろサービス加入によってリスクは逆に極大まで増加していたのです。

顧客は万が一の不測の事態に備えて、損失を小さく抑えるために加入するのです。

結果はどうなりましたか?

原資産の動きもない時に、突然不測の事態をシステム自ら作り出し、

しかも自分達では出そうとしても決して出すことができない芸術的な大損害を、

顧客の口座に勝手に作り出してしまいました。

業者として何か重要なことを見落としていたのではありませんか?

 

実際は手抜きで穴だらけの使い物にならないサービスだったにもかかわらず、

「なかなか使えそうではないか」

という誤解を顧客に与えるのに十分なリリースだったと言えるでしょう。

 

このプレリリースは誇大広告ではないでしょうか?

これくらいでは、刑事罰には問われないのですか?

出てきたシステムの出来の悪さには呆れるばかりです。

 

次回からは具体的に、違法な行為の数々について書いていきます。

                                               opuopu

 

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2012/01/16

「債務不履行」は明白

皆様、こんばんは。

遅くなりましたが、本年も当ブログをよろしくお願い申し上げます。

 

私どもの裁判の方は、進行は相変わらずゆっくりで、次回第5回期日は

2月に入ってからになります。

引き続き経過はこのページに書いていきますのでお待ちください。

なんとか今年中に決着してくれるといいのですが。

もちろん、全面勝訴にむけて、常に「攻め」の気持ちを忘れないように頑張ります。

応援よろしくお願いします。

 

 

さて、「松井証券のロスカット口座」というサービスは、契約書面によりますと、

損失を一定の範囲内に抑えること」が目的であると明確に謳われています。

そして、「目的」という言葉はこの一か所以外に使われていないことから、

これがこの新サービスの唯一の目的であったことは火を見るより明らかです。

 

では、結果はどうだったのでしょうか?

明らかですね。この目的は全く達成されていません。

それどころか、このサービスが存在しなければ、決して出ることのなかった多額の損害を

顧客の口座の中に勝手に作り出しているのです。大変悪質な犯罪行為です。

従って、契約の内容は全く履行されていませんので、「債務不履行」は明らかなのです。

これがこの事件の全体像です。

 

 

最近、過去の記事を順番に全部読んでくださる新規の読者の方が増えてきました。

再度、関心は少しずつ高まっているようです。

被告側(松井証券)の邪悪な考え方なども少しずつ分かってきていますので、この機会に、

何回かに分けて、再度、事件の詳細についてまとめてみることにしようと思います。

昨年は結構おとなしく書いていましたが、被告の態度も全く改まらないことから、

今年は容赦なく攻めていくことにします。

 

                                             opuopu

 

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2011/12/31

ご挨拶

皆様、こんばんは。

 

まずは、北海道から続報です。

前回、札幌地裁が松井側の申し立てを却下したとお伝えしました。

その後、期限内に松井証券から高裁への申し立てはなく、

裁判は札幌で行われることに確定したとのことです。

北海道のBさん、かなり心配されていましたが、ほっとされたことでしょう。

 

 

 

今年は、3月に、年初には想像もしなかった、思わぬ事態に遭遇してしまいました。

その後、このブログを始めたのですが、

読者の皆様から多くの応援メッセージをいただき、

また、たいへん貴重なご意見を多数いただきました。

大きな力をいただきました。誠にありがとうございました。

 

私にとって、今まで全く縁のなかった、裁判、法律という分野に突然かかわることになり、

戸惑いもありましたが、勉強にもなった1年でした。

今は、来年中には何とか決着が見えてきてくれないかと期待しています。

経済環境も先行き明るさが見えてくるといいのですが。

皆様には、来年も引き続き応援をよろしくお願いします。

来年が、読者の皆様にとって幸多き1年になりますようお祈りいたします。

 

                                          opuopu

 

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2011/12/22

松井の嫌がらせ炸裂

皆様、こんばんは。

 

株式相場はなんとも弱い展開です。

このままだと、バブル崩壊後の年末安値(02年、8570円)を更新してしまいます。

来週に期待です。水準的には十分買える位置だと思います。

 

 

さて前回、札幌地裁で訴訟が提起されたことをお伝えしました。

北海道のBさんは、半年かけてじっくり準備され、

先月、満を持して訴状の提出まで進まれました。

そして、第1回期日が12月7日に決まったとお聞きしていたのです。

 

ところが、ここから松井の妨害工作が始まりました。

東京地裁でやるべきだと、不服を申し立ててきたというのです。

このため日程まで決まっていた、第1回期日は延期になってしまいました。

 

被害者が自分の居住地の管轄裁判所で訴訟をできないとなると、

ハードルは大きく上昇してしまいます。

すでに、経済的に甚大なダメージを負わされているのです。

もし東京でということになれば、初期費用に加え、代理人の出張経費だけでも

今後100万円単位で余分にかかってくることになるでしょう。

これでは、場合によっては裁判そのものをどうするかを考えなくてはなりません。

 

印紙代もケチってなかなか出さなかったくらいですから、

費用が嵩む札幌での裁判を避けたいという松井側の本音もわかりますが、

全国隅々に顧客を抱える1部上場企業ですよ。

しかも、札幌には、顧客サポートセンターという重要な事業拠点があるのです。

顧客とのやり取りの中心的な窓口ではないですか。

被害者と大企業、経済的負担の度合いを考えてみてください。

松井の顧客軽視の姿勢がさらに鮮明になった一件だと言えるでしょう。

 

そして先週、札幌地裁はこの松井側の申し立てを却下したそうです。

しかし、まだ高裁に申し立ても可能なため、ひっくり返る可能性も残っているとのことです。

私の代理人の直感では、たとえ松井が高裁に申し立てをしても却下されるだろう、

ということです。

訴訟を考えていらっしゃる被害者の皆様は参考になさってください。

 

 

それから、鋭い切り口で、辛口のコメントを多数書いていらっしゃる(松井についても多数)

「スイングトレード日記」のなつ様の12月20日の記事をお読みください。

「松井証券の即時決済信用取引が大失敗」

http://blog.livedoor.jp/ss2286234570/archives/2011-12.html#20111220

今回もなかなか厳しいご意見ですが、私も全く同感です。

 

松井社長には、次に打つべき手について真剣にお考えいただきたいと思います。

                                         opuopu

 

 

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2011/12/19

北の国から

 

皆様こんばんは。

 

北の国、北海道から便りが届きました。

訴訟提起のお知らせです。

 

以下のページをご覧ください。

「札幌金融商品問題研究会」

http://www.slwofi.com/index.html

http://www.slwofi.com/cut/index.html 

 

事件について、非常に分かりやすく書いていただいています。

 

被害者の方で、北海道(または近県)にお住まいの方は、

こちらの先生方にご相談されてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

  

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2011/12/18

新たな被害発生

こんばんは。

 

読者の方より「ロスカット口座でまた被害者が出た」という情報をいただきました。

今月9日、SQの日、ナイトセッションで発生したそうです。

まだロスカット口座を使っていらっしゃる方が残っていたのも驚きですが、

欠陥システムが何も改善されずに動き続けていることにもびっくりします。

 

SQ値で清算済みのはずの12月限の建て玉が悪さをしたようです。

翌営業日のナイトセッションに入っても、この既にない12月限の建て玉が証拠金を占有し続け、

リアルタイム維持証拠金余力がロスカットラインを割れてしまった、ということのようです。

 

幸い1月限に極端な異常値は見られませんでしたので、大きな金銭的な実害は出なかった

のではないかと思われますが、突然、建て玉が自分の意向と関係なく消滅してしまっては、

精神的な動揺は避けられません。

 

松井証券は、顧客の方は向いていません。

顧客の安全性に対する配慮は一切ありません。

こういった被害は今までにも多数出ている可能性があります。

起こり得る様々な可能性についてチェックし、安全に確実に動作するのか確認する、

という重要なステップがポッカリ省略されていた、と見て間違いなさそうです。

また、必要なテストも適切に行われなかったのでしょう。

今回のように、毎月必ず巡ってくる問題にすら対処できない欠陥があるのです。

危険です。危険な会社です。使ってはいけない。

 

同様な事故は、今後、この会社が提供している他のすべてのサービスで

起こり得ると考えるべきでしょう。

 

                                                 opuopu

 

 

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2011/12/09

第4回期日

皆様こんばんは。
ご無沙汰しております。いつも応援ありがとうございます。
12月限お疲れさまでした。

EU首脳会議の結果はどうなるのでしょうか。

あっという間に今年も終わってしまいそうです。
先週、2日の金曜日は第4回口頭弁論期日でした。
これが、今年最後になります。

前回は裁判所の事件に対する理解がぐっと進んだとお伝えしましたが、
今回は、特に大きな進展は感じられませんでした。

裁判官は取り扱う事件が多すぎて、一件当たりに割く時間が少なくなりがちだと聞きます。
しかも、回によって、準備にかなり時間をかけてくださる場合とそうでない場合があるようです。

先生のお話では、3月には2年に一度の移動があるので、新しい裁判官になって
リセットされてしまう可能性もあるそうです。
また振り出しではたまりませんね。

松井側には、前回、裁判所から、もっときちんと反論するようにとの話が出ていたはずですが、
結局新しい書面は何も出してきませんでした。
既に反論の余地なしの状態なのでしょう。

裁判長からこちらには、「被告は何をどうすべきだったのか、最終命題を特定してください。」
というお言葉をいただきました。

それから、今回は裁判長から印紙代の話は出ませんでした。
ようやく松井は支払ったということだと思います。

 

話は変わりますが、
先月末、ライブドア株主による損害賠償請求訴訟の高裁判決が出ました。
原告の完全勝利の判決でした(ギャップの空いた株価下落分のほぼ全額弁済の判決です)。
ここまで頑張った原告のみなさんおめでとうございます。
オリンパスの問題にも影響がありそうです。
ただ、ここまで事件から5年以上時間がかかっています。長いですね。
なんとかもっと早く決着できないものでしょうか。

 

次回の期日は来年2月に決まりました。

                                        opuopu

 

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2011/10/25

6年前の松井道夫社長

皆様、こんばんは。

 

古いパソコンの中身を整理していましたら、ちょうど6年前の松井社長のインタビューが

出てきました。

興味深い内容も含まれており、ここに載せたいと思います。

ネット証券絶頂期とあって、道夫節炸裂です。

松井社長にも改めてお読みいただきたいところです。

出典は、いつもお世話になっている、「ストックボイス」のようです。

http://www.stockvoice.jp/

 

 

ストックボイス 、 株ラジブログより(2005年10月25日)

 

-今後、通期を通して力を入れてやっていきたいことは?

「やっぱり楽天がああいう状況になっていますからね、楽天に限らずオンライン証券の命というのはシステム、これに尽きるわけで、こういう意味ではシステムについて、うちだけでなくてですね、イー・トレードだとかですね、そういったところも含めて、信頼性を増すために、お客さんからの信頼を得るためにはどうすればいいかと、こういったことに全力を尽くしてやっていきたいですね。」

-あとIPOですね

「IPOですね、これは正直言って、苦戦しております。と言うのは、セカンダリー(流通市場)でオンライン取引をうちが作り、イー・トレード等々は同士としてこのフィールドを拡大していったと、何よりもお客さんがそれを支持してくれたからこういう状況になったわけですね。一方プライマリー(引き受け)の世界は昔ながらの状況が変わっていない、ここに風穴を開けたかった。このきっかけは、去年Jパワー(電源開発)が上場しまして、うちのシェアが0.1%しかなかったと、これは過去の地図にのっとって、松井みたいな小さなところは、0.1%あれば十分だろうと思ったんでしょう。発行会社のほうは。ところが蓋を開けてみますと、ブックが数百億、一瞬にしてきたんですね。そうすると倍率が300倍とかですね、400倍とか、宝くじと同じようになってしまって、当然のことながら個人のお客さんは、”何だこれは”と起こりますよね。この状況がJパワーに限らず全てのIPOに起きてるわけです。こういう状況をこのまま放置してよいのかと。何よりもこれは手数料稼ぎと言うのではなくて、むしろお客さんに対して、引き受け玉を増やして、当選確率を上げるというのが、我々の一番やら無くてはならないことだろうと、だったら、引受手数料タダにするからシェアを上げてくれと、発行会社に言って何が悪いのと、個人投資家はその方がいいと。ところがですね、案の上、大反対したのは証券業界ですよ。ブローキングのところでは、ちっこい松井証券が何かやったって何てこと無いだろうとタカをくくってたところがこんな風になっちゃったと、で、今や大和あたりが、真似してですね、何の効果も無いですけどね、まあ、そこまで来ちゃったと。”次は引き受けかよ””絶対許さないぞ”とこういうことで、まあメチャメチャなサボタージュにあってます。でもこれはね、どっかで風穴が開きますから。それは時間の問題だと思ってますし、世の中変わってきているんですから、ぜひ個人投資家の皆さん応援してもらいたい。そうしたら、最低単位でいいからとにかく欲しいんだというお客さんが当選確率バーンと上がって、個人が新しい企業に出資できると。」

-口座数がものすごく増えてますよね。

「そうですね。銀行、りそな方式と言っているんですけど、今までは縛りがありまして、なかなか松井証券と言うことを言えなかった、ところがこれを言えるようになってですね、勧誘と言うとちょっと違うんですけど、松井証券という名称を言えるようになってから、グンと伸び始めて、どんどん提携先が増えていますから、結構大きな力になるんじゃないですか。」

-毎月どれぐらい口座開設が増えているんですか?1万5,6千は増えてますよね。

「そうですね、ただ、他社さんも増えてますけど、手数料が安いところ、イー・トレード、平均手数料で言いますとだいたい5ベーシス、うちが12ですから、最近は11になってるんですけど、半分以下ですよね。デイトレーダーはそっちの方に行く。楽天にいたっては3ベーシスまで落としましたから、そこであーゆう風になったから私は怒ってるんですけど、それはともかくとして、2極分化していると、ただお客さんにとってみれば、手数料は安い方がいいに決まってるんです。手数料が相対的に高い松井証券が何もしなかったらお客さんから見捨てられるのは目に見えているんで、当然ながら差別化することをやらなくてはいけないと当然だと私は思っています。そういう意味で、これだけお客さんが来てもらって、だいたい40から50歳以上がだいたい70%ぐらいですから、こういったお客さんを中心にして、とは言っても若いお客さんを無視しているわけじゃないですからね、こういったお客さんから支持されるような政策をやらないと松井証券はあっという間にお客さんから忘れ去られひじ鉄を喰らわされて、こんな300億の経常利益というのは、幻になっちゃうと。」

-リスナーから質問が来ています。

Q.松井社長こんにちは。取引の額よりも取引の堅実さを優先して松井証券の口座をメインにしてます。しかしです。松井証券の口座で毎日取引すると月間が軽く100万を超えてしまいます。2005年分を合計したらもう1200万支払っています。取引の堅実さを優先すると決めた以上仕方ないのですが、納得がいかないのが10万以下の無料取引している人と月100万払っている人とにサービスに差が無いことです。御社も使えば使うほど特をするサービスを導入してくれませんか。航空会社のマイレージサービスのようなものを期待しています。何も得点が無いとしんどいです。月100万は。

「まさにこのお客さんのいわれるとおりだと思います。松井証券をこういった状況の中で、支持していただけるお客さん、簡単に言ってしまうと上客さんですね。このお客さんに、やっぱり、よりサービスを強化すると、いちげんさんのお客よりも、馴染み客にサービスをすると言うのは商売の原点ですから、当たり前の話ですから、これから意識して徹底的にやります。どういう形でやるかというのこれから追々やっていきますけども、まさにこのお客さんが言われるとおりです、やります。非常に参考になります。」

Q.松井社長、健康に留意して、がんばってください。R証券のシステム障害が発生しました。ネット証券には複数口座を持ち世話になっていますが、サポートセンターの電話のつながりにくい状況、スタッフの対応の迅速・丁寧さでは松井さんが安心です。入出金が郵便貯金対応化というのも助かります。

「今、札幌にコールセンターを作って、アウトソーシングしているんですけど、今100人なのを、300、500人にしようと思っています。プロフィットセンターとして電話の受注をやろうと言っているんではないんです。やっぱりアナログ対応というのは、非常に大切だなぁと。こういうところにやっぱり、投資してですね、お客さんの利便性を高めるということは非常に大切なことだなぁと遅れ馳せながら気がつきまして、これから強化していきます。その結果としてお客さんから支持が増えるということですから、先ほどの上客に対して差別化するというのと同様にこれからアナログ対応の松井証券と、もちろんインターネット前提ですよ。ただ、特定口座と一般口座をどうしたらいいかわからないといったものをですねWEBで説明していますからこれを見てくださいというこういう血の通わない対応はすべきじゃないと、特に上客に対しては徹底的にやっていいんじゃないのと。今までとはちょっと違った考えでやりたいなと思っています。」

「それからシステムは、これは命で、うちは一番経験長いんで、ただバグが絶対無いなんて言えないんでね、ご迷惑掛けることもあるんですけども、しょうがないんじゃないかと開き直ったら、すぐ見捨てられますから。これはイー・トレードも非常にすばらしいシステムを持っています。これからは松井とイー・トレードという、いいシステムのところが選ばれていくというようになると思いますけども、実は松井証券で、楽天証券のマーケットスピードと比較にならないぐらいのツールを開発しました。」

-した?これはすごいですね。ビックニュースですよ。

「初めて言いますけど、今念には念を入れてテストを何回も繰り返しています。いくらいいものがあったって、それでバグが生じたら、これは本末転倒の何物でもないですから。念には念を入れてといっても切りは無いかもしれませんけども、これはマーケットスピードなんて比較になりません。これを原則タダでやります。どういう形でやるかは逐次公表しますけども。もう完成しています。見ていただければ、とんでもないものだということをお分かりになっていただけると思います。しかも、フリー。」

-今、松井さんのツールでも料金かかってますよね。

「そうですね。まあ、その辺をどういうふうにするかとかね、原則ですから。これから逐次公表していきます。松井証券がこのオンラインの世界を作ったんですから、これからも新しいことをやります。他社さんも同じことをしてタダにしたらいかがでしょうか?」

Q.手数料にも定率制を採用してもらえないでしょうか?選択できるとありがたいんですが。

「選択制というのはボックスレートを作る際に、社内で大議論したんですね。やらないと言っているわけではないんですけども、いろいろ理由がありましてですね。昔、メリルリンチが20年か30年前にこう言ったんですね、”あらゆる人にあらゆるサービスを”。私は個の時代にこれに代わる標語は”ある人にあるサービスを”、こういうことだと思っていて、一番最初にご質問されたお客さんの上客に差別化しろと、まさにこれですね。うちを支持してくれるお客さんには徹底的にサービスをすると、こういうスタンスを徹底したいなと、そう思っています。」

Q.今ネットストックを使っています。覚えている限りネットストックの松井証券側の原因によるトラブルはありませんでした。この他社との違いについてどのようなポリシーで運営されているのかお聞きしたいと思います。あとノートラブルなんですが、土日がシステムメンテナンスでとまっています。

「たぶん、稼働率、何らかのトラブルの頻度の統計資料を他社を含めて取っています。今のところ圧倒的に松井証券は他者と比べて低いです。これはこの5年間、最初は確かにお客さんにご迷惑を掛けたことがありましたが、今全く無いとは言いません、ただ統計数字でみますともう圧倒的な差です。これは結構みんなコメントしないんです。まあイー・トレードの子会社の評価会社ありますねゴメスとか等々ね、それは言いますよね絶対に。それを比較すると言うのが公平な評価だと思うんですけど、最近は手数料一本ですから。松井証券は非常に評価が低くて、PERは証券業界、対面証券を含めて業界最低と、このぐらい評価されてないんで、厳粛に受け止めてますけどね。」

Q.取引のある顧客にはツールを無料にできないでしょうか?末永く松井証券を利用したいのでお願いします。

「これは原則的に松井証券のお客さん全てに無料にするつもりなんで、ただお得意さんはまた別の形でやります。」

-名前はついてるんですか?

「ええ、そのうち」

-評判の高い楽天のマーケットスピードを凌駕する・・・

「比較にならないですよ。」

-一方で、ネット証券評議会でネット証券をここまでひっぱってこられたわけですけど、先ほどのシステムの問題ですね、結構熱く語ってましたね。これは一楽天証券を批判したのではないと思ってるんです。1社の問題ではなくて市場全体の問題になってくる。こういうことですよね。

「例えば、評議会の発足時から主張してます夜間取引、これはまさにシステムの問題に絡んだ主張なわけですね。お客さんからのオーダーは朝に集中するわけです。もし夜に開いてたら分散されるわけですね。システムの負荷というのは瞬間風速ですから、そこに合わせなくてはいけない。東証だってシステムを強化するというのは当然なんですけども、そんな程度じゃないでしょと。例えば1日30億株で、バブルよりすごいねと言われてますけど、私は50億株いくと思いますよ。瞬間的に。そうすると50億株を前提にシステムを作らなくてはいけない。できますか?と。もちろん5年後には50億株ぐらい容易いことですよとなるかもしれませんけど、今やらなくてはいけない。そうなってくると夜間取引で分散させると。オーダーをですね。もちろん東証がそれに反対しているわけではないですから。実は対面証券が反対していたんですけど、そんな時期は過ぎたんじゃないですか?こういうことをオンライン評議会で主張しなくてはいけない。いずれにしてもシステムの問題がキーワードなんですよ。したがって楽天の問題、これは楽天証券だけの問題ではないと思うんですけど。あの手数料を打ち出したのは勝手だとは思うんですけどね、その結果あれだけシステムトラブルを起こしてですね、いったい何それ?と、そんな軽い気持ちでビジネスやってるの?、それは我々同士として認めたくないね。私に限らずイー・トレードだってその他のところだって、みんな思ってると思いますよ。それは当然考えてもらいたいと。これは何回も言いますけど、オンライン全体の問題ですよ。これをクリアできなかったら、本当にオンラインの信頼性というのは地に落ちるわけですから。お客さんにとって大変な問題になりますしね。」

-夜間取引というのは、これからどのような行動を取っていくおつもりですか?

「主張しますし、万一こういうことあって欲しくないんですけど、ヘラクレスとかそんなのがどうのこうのというのと、東証がトラブル、ダウンするというのは意味合いが全然違いますからね。もし東証がなって欲しくないですけどそういうふうになったとしたら、これは声を大にして主張します。だからこれに反対しているマネックス、だから私はオンライン評議会に入れないんです。反対してるんですから。反対しているんだから同士でないなと言っているだけの話で、もし賛成してくれるんだったら、立派な会社ですから、それは入れてもいいよと言ってるんで、尚且つマネックスのシステムについてはそんなにトラブル無いですしね、ちゃんと立派なシステムで動いてますから、そういう意味では同士としてちゃんと資格があるんでね、入れてもいいですよと。その代わりそれを蔑ろにした、楽天は場合によっては出しますよということで、これは過程の話ですけどね、そうなって欲しくないですけど」

ストックボイスに出演した松井道夫社長

-いよいよあの野村がインターネット証券に入ってきますね。

「野村とそれ以下のがやるのと全然意味合いが違います。それ以下の大和のハッスルレートという物真似をしても、我々に何の影響も無いです。どうぞご勝手にということなんですけど、やっぱり野村は意味合いが違いますね。野村も大和や日興がやってきたことを見つつ実は野村なりの戦略があってやったと思いますしね。大和や日興と同じことをちょっと時期をずらしてコピーしてやるとは思いません。それほど野村馬鹿じゃないと思います。それなりの考えがあって入ってくるということは当然予想されるので、ある意味では新しい局面にきたなという認識でいます。ただ野村は資本市場をずっと見てて資本市場の大事さを誰よりも知っている存在です。こういった存在がオンラインに入ってくるというのは非常に心強いなと私は思っています。どっかの業界、何も資本市場のことをわからない連中が入ってきてかき回されるよりは資本市場をわかっている人間、セクターが入ってきて競争する方が私はいいと思う。シビアであることは間違いないんでね、活用に努力します。」

そういった意味では、夜間取引じゃあないですけど、オンライン体制が全部そろったんですよね。

「野村どうするんですかね?反対の急先鋒でしたけどね。」

-ネット証券評議会に入りたいと言ったら?

「当然入れますよ。ええ。野村の経営者は私と同年代ですから、今の古賀さんも私よりちょっと先輩ですけど副社長以下だいたい同じ年齢で、非常に資本市場をよくわかっているセクターが入ってきているということですね。」

-会見の帰り際に、野村とのアライアンスもあるということをチョコッと、どこにも書いて無かったですけど・・・

「それは具体的にどうのこうのということではないです。単純なオンラインとオフラインの競争でどっちが勝った負けたとかね。オンライン同士でどっちが負けたとかね。こういう一次方程式なですね、単純図式で物事を考えて欲しくないんですね。もっと地図が全然変わってるんです。例えば野村と松井というのは、野村というのは松井は競争相手だと思ってないと思います。我々も野村と四つに組んで相撲をとろうとは全然思っていないテリトリーが違うんですね。コスト構造が違いますしね。野村は野村で我々が逆立ちしてもできないことをたくさん持っているわけですから、それをやればいいじゃないですか。ということだと思うんですけど、一方でコスト構造を全く無視してこちらに入ってきて戦いを挑んでくるんだったら、コテンパンにやっつけてやるぞと。それは大和を見てみろということですね。成功してるか?と、全く成功してないですよね。数字が物語ってます。そういう意味で野村は数字を十分熟知した上で入ってくるので、どういう戦略を打ち出すかというのはある意味で注目しているということですね。」

 

 

 

 

以上です。

システム障害を起こした同業他社を激しく非難されています。

オンライン証券の命というのはシステム、これに尽きるとのこと。

そして、自社システムについては、徹底的にテストを繰り返すそうですねw

最初の最初は、、、確かに酷かったのを思い出します。

届いた売買報告書の手数料の数字、全部間違っていましたから。

しかも送られてくる訂正報告書がまた間違っていて、、、90年代のことです。

革命児を温かく見守っていた大昔を思い出します。

そして今はどうなのか?コストカット、少々行き過ぎでは?

 

それでは、皆様、お疲れさまでした。           opuopu

 

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2011/10/17

第3回期日

こんばんは。

 

株式市場は目先の底は通過したようですが、

ヨーロッパは90年代の日本にそっくりですね。

この先も何度も何度も嫌な局面がやって来そうです。

皆さん、深夜の欧米市場とはどのように付き合っていらっしゃるでしょうか?

私は歳のせいか、たまに深夜3時まで起きていたりすると、

週末まで体調が悪化して回復に時間がかかります。

時間配分が難しい時代になりましたね。

それにしても、日本市場は動きが鈍すぎます。

ドイツはもう2割も上がっていますよ。

 

 

 

金曜日は、第3回口頭弁論期日でした。

結論から申しますと、裁判所の事件に対する理解が大きく進んだのを感じました。

そして、松井証券は今まで否認を続けていた重要な事実をやっと一つ認めました。

 

前回期日の後、8月下旬にこちらから詳しい内容の準備書面を提出しました。

先生が頑張ってくださり、内容が具体的で詳しく、分かりやすいものになっていました。

異常値発生のメカニズムなどもその中に入っています。

 

対して、松井側は、9月下旬に反論と称して準備書面を出してきました。

その中で、私の口座のロスカット判定に使われた異常値は、松井の他顧客のロスカット注文が

約定したことにより付いた価格であると認めたのです。

異常値連鎖の引き金を自らのロスカットシステムが引いたこと、調べれば1日でわかる

この事実を、半年以上かけてようやく答えてきたのです。

 

そして、その他の内容はというと、相変わらずこちらの主張をすべて単純否定する内容でした。

皆さん、こうです。

損害拡大防止義務はない。

異常値を排除する義務はない。

起こり得るリスクを説明する義務はない。

などと、驚くようなことを平気で書いてきています。

これらが裁判所の目にとまったようです。

 

さて、エピソードを一つ。

松井証券は私どもに対し反訴を提起していますが、それから2か月以上経っているのに、

なんとその訴訟にかかる手数料(印紙代)を未だに払っていないことが分かりました。

びっくりです。

裁判長から早く払うように何度も要求されていました。

どうやら、取り返せる見込みのないお金は一切払わないと主張している幹部が、

社内には少なくとも一人はいるのでしょう。詳細は定かではありません。

我々を威嚇するために反訴に打って出てきたのに、却って恥ずかしいことになっていませんか?

 

 

松井証券の新しいサービスがいよいよスタートしました。

出だしの調子はいかがでしょうか?

社長の総会でのお話だと、勝負の新サービスのはずです。

余計なお世話ですが、そちらに集中しないといけません。

過去の失策をいつまでも引きずっている場合ではないのではないでしょうか? opuopu

  

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2011/09/13

松井が「ままある」を撤回しました

こんばんは。

 

今日は、私以外の被害者の皆様の動向について、障りのない範囲で書いてみます。

現在、松井のロスカット問題において、私以外の被害者の方の内、

既に5人が訴訟を提起されていると認識しております。

それ以外でも、現在準備中の方、松井側の動きを観察しておられる方、

どうしようか迷っておられる方などもいらっしゃいます。

  

裁判所も部によって込み具合が違うのか、それとも裁判長の性格にもよるのか、

裁判の進むスピードがかなり違うようです。

私より2カ月遅れて6月に訴訟を提起された被害者の方々の裁判が、

私のものに比べ、2倍のスピードで進んでいます。

3回目の期日にしてほぼ並ぶようなので、今後は逆転してどんどん先に進みそうです。

これくらいのテンポで進めば、あと1年くらいで判決まで、と期待も膨らみます。

私も出来る限り応援に回りたいと思います。

  

その早く進んでいる被害者の方々の裁判から一つ取り上げさせていただきます。

私の訴状に対する、松井証券側の答弁書について以前書きましたが、

その中の「ままある」という言葉、ご記憶いただいているものと思います。

http://opuopu.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/07/post_ee2c.html

この方々の訴状に対する答弁書で、松井側は、この「ままある」を撤回したとのことです。

私の時、「このような理論上の価格から外れた価格形成がなされることもままある」だったのを、

この方々の時、「このような理論上の価格から外れた価格形成がなされることもあり得る」

と、「ままある」を「あり得る」に書き換えたそうです。

この二つの言葉、どれだけ頻度が違うことでしょうか。

この件の評価につきましては、読者の皆様におまかせします。

  

それから、当日夜のオプションの値動きの推移については、

依然として知らないという態度を続けているようです。

そのような無責任な態度は、証券会社として恥ずかしい限りです。

社内にはデータが残っていないということでしょうか? 本当でしょうか? 

 

                                           opuopu

 

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