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エンタメ
【甘口辛口】紳助、吉本社長の“復帰容認宣言”に何を思う?
2012.1.8 10:18
[甘口辛口]
新年早々、吉本興業の大崎洋社長の発言には驚かされた。ほかでもない。暴力団関係者との親密交際を理由に昨年8月、芸能界を引退した元タレント、島田紳助さんについて「いつの日か吉本に戻ってきてもらえると信じています」と復帰を容認したことだ。
暴力団排除条例が全国で施行され、暴力団に対する社会の厳しい姿勢が高まる中、いまなぜ? といぶかる人は多いに違いない。引退宣言からまだ4カ月あまり。あるテレビ局幹部は「4月以降の出演者契約の中に、暴力団排除条項を具体的に入れる作業が進む中、あの発言は理解に苦しむ。現状では視聴者や広告主の賛同を得るのは難しいのでは」と首をひねる。
世間の見方を探る観測気球的な意味合いもあるとの見方に加え、吉本のお家の事情もかいま見える。同社は4月に創業100周年を迎え、ビッグプロジェクトが進行中だ。そんな区切りの年に、紳助さんを復帰させたい思いも分からないではない。1人で年間、少なくとも億単位は稼いできた人だ。大崎社長の思いは切実だろう。
しかし、肝心の紳助さん自身は復帰についてどう考えているのか。大崎社長は明言を避けたが、周辺の話によると、いったん引退を口にした以上、実は慎重な姿勢だという。引退会見では暴力団関係者との写真について「あるわけない。ウソをついたら、腹を切ります」と断言。その後、週刊誌に暴力団幹部との同席写真を掲載されたことも考え合わせれば、当然かもしれない。
もし今後、本人が本気で復帰を望むなら、もう一度会見して釈明するのが筋だろう。それと並行して当然ながら暴力団と一切手を切り、それを分かりやすく証明してみせることだ。(サンケイスポーツ 森岡真一郎)
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