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国際
【緯度経度】ソウル・黒田勝弘 韓国でこれは品がない!
日本人の韓国旅行で男女の比率が逆転したのはいつだっただろうか。統計を調べると、女性が男性を上回ったのは2008年からだ。韓流ドラマの人気などで女性の観光客が急増した結果である。
しかし昔は韓国旅行というと“男性天国”などといって男中心だった。その結果、笑えない悲劇的エピソードもあった。
たとえば1980年代にあったホテル火災で日本人男性客が亡くなった。しかし連絡を受けた留守宅の奥さんは「主人は九州に出張といって出かけた。韓国に行っているはずはないのですが…」というのだった。
昔は日本人男性のこんな“お忍び韓国旅行”が結構、盛んだった。それが今や観光では女性の方が圧倒的に多いのだ。ソウルの繁華街では日本女性の姿がたいそう目立つ。
まだ女性客が少なかったころ筆者はソウル発でこんなコラム記事を書いた。「韓国での日本イメージ改善のためにもっと日本女性に来てほしい」と。
韓国では昔から反日ドラマに登場する日本人は、悪いのは男であって女性はいつも「良い日本人」に描かれていた。「優しく愛嬌(あいきょう)があって礼儀正しい」というのが韓国での伝統的な日本女性のイメージだったからだ。これは日本統治時代からの口コミでもたらされた“古い日本女性”のイメージでもあった。
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