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政治
福島氏5選も社民党、存亡の危機
2012.1.20 23:35
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その後も阿部氏は党内の風通しの悪さも訴え続け、12日には「党首選で福島氏が無投票で5選すれば北朝鮮体制以上のものになってしまう」と言い切った。もはや感情的なもつれは路線対立を超えている。
党首選の仕組みも話題を呼んだ。
立候補の要件は、所属する都道府県連の推薦と、所属国会議員の3分の1以上か党員200人以上の推薦。現状では国会議員10人中4人の推薦が必要となる。加えて投票は党員1人1票で、国会議員の特権はない。この立候補へのハードルの高さが、平成8年に社会党から党名変更後一度も党首選が行われなかった原因だといえる。
あと1人の推薦人を確保できず対抗馬擁立を断念した阿部氏が「国会議員が300人いようとも2人しか出られない」とぼやいたのも無理はない。
「次期衆院選と来年の参院選で勝ち抜くことが新たに党首に選ばれた私の最大の課題だ。衆院選の先頭に立って頑張りたい!」
5選確定後、福島氏は党本部でこう抱負を述べたが、「先頭に立つ」と言いながら衆院へのくら替えはきっぱり否定。今後の党運営についても「結束してやっていくよう努力する」と述べただけだった。
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