蹴球探訪
ゴン中山 来季も現役続行へ(12月10日)
トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事
【スポーツ】小6美優ちゃん、佳純に大善戦 ロンドン五輪代表をマジにさせた2012年1月21日 紙面から
◇全日本卓球選手権<第4日>小学生がロンドン五輪代表を本気にさせた。20日、東京体育館で第4日を行い、女子シングルス5回戦では小学6年生の加藤美優=TKOク=が前回大会優勝で、ロンドン五輪代表に内定している石川佳純=全農=を相手に大熱戦、1−4で敗れたものの大健闘を演じた。ジュニアの部でも5年生の平野美宇=ミキハウスJSC山梨=が小学生では福原愛=ANA=以来となる決勝進出。準優勝に終わったものの、小学生旋風は最後まで吹きやまなかった。これで小学生選手は全部門で敗退となった。 大人げないなんて言ってる場合じゃない。前回女王、そして五輪代表が小学生相手にマジだ。第4ゲーム、石川が小6の加藤相手に猛然と襲いかかる。「シャー!」「ヨシッ!」。珍しく声を張り上げる。さすがに気おされたのか、加藤は4、5ゲームを連続で落とし大金星はならず。それでも「石川さんはすごく強かった。負けた悔しさより試合をできたことの方がうれしい」と満足げで、注目の一戦を「負けて当然だったので、思ったより緊張しなかった」とケロリと振り返った。 第1ゲームは、父でコーチの功二さん(45)が「貫禄負けして硬くなっていた」と指摘するように2−11であっさり落とした。だが、ここからが、今大会4勝で1大会の小学生シングルス最多勝記録を更新、福原愛(ANA)を超えた天才少女の真骨頂だ。第2ゲームを7−10から追いつき、いったんは11−10と“逆王手”。「1ゲームを取りたい、1ゲームを取りたい」と粘り続け、その後も7度ものジュースを演じた。最後は17−19で力尽きたものの、続く第3ゲームは終始主導権を握り11−7で奪取、ついにロンドン五輪代表を本気にさせた。 今大会の目標は「石川さんと当たるまで勝ち進むこと」だった。有言実行で大健闘し「1ゲームを取れたのはうれしかった。2ゲーム目はラケットを振っていくことができた」と何物にも替え難い大きな手応えを手に入れることができた。 4月からは二人三脚で歩んできた功二さんの元を離れ、JOCエリートアカデミーで英才教育を受ける。愛を超え、佳純を苦しめたスーパー小学生、将来の夢「世界チャンピオンになること」に向け、さらなる飛躍を期する。 (川村庸介) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|