井川、米メジャー第一もオファーなし　日本球界復帰も示唆

　ヤンキースとの５年契約を満了した井川慶投手（３２）が２０日、茨城県ひたちなか市で自主トレを公開し、今後の去就については具体的なオファーがない状態だと明かした。メジャーの春季キャンプに招待されれば米国でのプレーを優先し、それがかなわなければ日本でのプレーも視野に入れている。「チャンスをもらえるならばアメリカでやりたい。メジャーでもう一度投げたい」と井川。プレーする際の希望は、たとえマイナー契約でもメジャーのキャンプに招待されることだという。「結構そこは重要。条件はそれだけ」。５年間の経験で、ベテランは春にアピールしなければメジャー昇格は厳しいと痛感。メジャー通算２勝。オープン戦で結果を出し、何としても４年ぶりの晴れ舞台を踏む覚悟だ。

　現時点では日本球団からもオファーはなく、興味を示しているとされる楽天・星野監督やオリックス・岡田監督からも「いや、特に（接触は）ないですね」。それでも、「アメリカからオファーがなければ、もちろんそういう選択肢もある」と、浪人よりは日本復帰を選ぶ姿勢だ。米キャンプが始まる２月中旬のぎりぎり前まで、左腕は朗報を待つ。　（廣田学）