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【プロ野球】

小笠原 低反発赤マットで復活

2012年1月21日 紙面から

低反発マットの上でティー打撃を行う小笠原(右)=宮崎県宮崎市で

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 赤バットならぬ赤マットが、ガッツ復活をアシストする。巨人の小笠原道大内野手(38)が20日、宮崎市内で行っている自主トレを公開。低反発マットの上にソックスで立ち、ティー打撃やフリー打撃を行う独自の練習法を披露した。

 「全身をしっかり使う。両足を地面について、踏ん張って振る。シンプルな考え方です」。小笠原が自主トレ先に持ち込んだ秘密兵器は「バランスパッド」と呼ばれる低反発マットだった。弾力のあるマットの上でスイングすることで、バランス感覚や体幹を鍛えるのが狙い。厚みは7センチほどで、ティー打撃用と、打撃ケージに合わせたフリーバッティング用の大小2種類を用意。スパイクではなく愛用の五本指ソックスでマットを踏み締め、黙々と打球をはじき返した。

 昨季は屈辱にまみれた。死球による2度の離脱と春先の極度の不振により、出場は83試合止まり。打率も巨人移籍後初めて3割を切る2割4分2厘で、本塁打も13年ぶりに2桁に届かない5発に終わった。チームが大補強に乗り出した今オフ、原監督は阿部、村田、長野、坂本を「4人の軸」と明言。押しも押されもせぬ主軸だった小笠原も、昨年までとは明らかに立場が変わっている。

 巻き返しを期す小笠原はベテラン組の別メニュー調整が許されなくなった春季キャンプでも「最初から上(1軍)でやるつもり」とロケットスタートを決意。あと6本で並ぶ原監督の通算382本塁打や、あと24本に迫った通算400号などメモリアルが続くシーズンに向け「まずは目の前のこと。全力でやって近づいて、そういう数字に並ぶことができればいい」と力を込めた。 (臼杵秀之)

 

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