県内や福岡県を中心とした反原発グループの市民らが九州電力玄海原発全4基の運転差し止めを求め佐賀地裁に提訴した裁判で、原告団は18日、韓国に住む韓国人3人を含めた計14人が原告団に加わったと発表した。在日外国人の参加者はいるが、外国在住の市民が同原告団に加入するのは初めて。原告団は約300人になった。
原告団によると、韓国市民らは、今月14、15日に横浜市で開かれた「脱原発世界会議」で原告団のメンバーと知り合った。玄海原発は韓国にも近いことから「韓国市民の生命財産も脅かされている」と参加理由を話しているという。
石丸初美原告団長は「玄海原発は佐賀県だけでなく、世界の一人一人の命の問題。できる限りのアクションを起こしていきたい」と話した。
同訴訟は、市民130人が同地裁に10年8月、同原発3号機のプルサーマル発電に使うMOX燃料使用差し止め訴訟を起こし、これに追加する形で昨年12月に全機の運転停止を求めて提訴した。【田中韻】
毎日新聞 2012年1月19日 地方版