京都市、給食に厳格基準 放射線量、国新案の半分
京都市教育委員会は、学校給食の食材のうちコメや肉、野菜などの「一般食品」に含まれる放射性物質について、国の新基準値案の半分を限度とする独自基準値を設定することを決めた。一般食品のほかの食材についても、現行より厳しい国の新基準値案を先行して導入することとし、独自基準値と合わせて20日から適用した。
今年4月から適用される国の新基準値案は、食品1キログラムあたりの放射性セシウムの限度値を、コメや肉、野菜の一般食品については現行の500ベクレルから100ベクレルに、牛乳、乳児用食品については200ベクレルから50ベクレルに引き下げた。
市教委の独自案では、一般食品の基準値を、牛乳などと同様に50ベクレルと設定。厚生労働省は、セシウムによる内部被ばくの影響を牛乳よりも低く見積もったのに対し、子どもが食べる学校給食の特殊性から、牛乳などと同じ影響を見積もった。
この日から適用を始め、入荷した茨城県産ニンジンを市衛生環境研究所(中京区)で調べたが、セシウムは検出されなかった。
給食食材の放射性物質をめぐっては保護者の不安が強く、市教委は昨年6月から食材の放射線検査を実施している。独自基準について、市体育健康教育室は「学校給食として最大限の配慮を考える中で決めた」としている。
【 2012年01月20日 22時21分 】
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