「はづきと結婚したいって思ってる。5年待てるかな?」
そう言ってくれたのは、2009年7月のことだった。
私は、これまで何度も彼との別れを考えてきた
彼のことは、一生一緒にいたい、全てを失ってでも一緒にいたいと思うほど愛していて、
彼にも大切にされていると感じていたけれど、
家族を傷つけたくないから離婚はできないと言われていたし、自分の将来を考えた時に、
未来がない関係に絶望して、その度に何度も何度も別れを考えた(>_<)
そしてその日も、私はそんな風に先の見えない未来に悲観して別れ話を切り出すつもりで彼と会ったのに……。
彼から「結婚」という言葉を聞くなんて、夢にも思わず、嬉しくて、ビックリして、涙があふれた
周りの人の反応は、
「えっ? 5年 …なんでそんなに先なの??」
といった感じで、冷静に考えると確かに5年はとてつもなく長いと思う
それに、5年後に絶対結婚できるっていう保障はないし、彼からも100%と約束はできないとは言われていたけれど…
でも、今まで離婚はできないと言ってた彼の気持ちが、少しでも結婚に向かったことが嬉しくて、
確実に彼との愛が深まっていることを実感できただけでも、私にとっては大きな進展で大きな喜びだった
ベットの中で、彼に腕枕をしてもらって、甘い時間を過ごしながらそんな幸せいっぱいの会話をした日から5ヶ月後、
まさかこんなことになってしまうなんて…
彼が5年といったのは、子供が成人するまでは離婚したくないということと、
奥さまに私のことを話さずに(話すと多額の慰謝料を請求されてしまうので…)
どうやって離婚に持っていったらいいのかをじっくり考えたいという気持ちもあったんだと思う。
私としては、彼が私との結婚を本気で考えてくれてるんだったら二人で慰謝料を支払ってでもできるだけ早く離婚を成立させて欲しい、というのが正直な気持ちで…
でも、現実問題、お金が絡んでくると、そんなことを言ってるわけにはいかないよね…と
思ったり…
そしたら何をきっかけに離婚話が進むの
そんな疑問も抱えながら、彼との時間を過ごしていたから、今奥さまに私の存在が明らかになったことは必ずしもマイナスではないと思ってる自分もいる
今、彼がどんな状況に置かれているのか、想像することしかできなくて、
でも、精神的にも肉体的にも大変な思いでいることは間違いないし、
彼の両親や子供までも傷つけてしまった状況の中で、
彼がやっぱり私との結婚は無理だと今この瞬間にも思ってるかもしれないけれど、
やっぱりこのことが二人の関係が変わるきっかけになったと思うから、お互いにつらいけれどよかったのかもしれないよね
それがどんな形の進展かはまだ誰にもわからないし、もしかしたら、もう二度と二人の
幸せな時間は戻らないのかもしれないけれど、そうじゃなくて、二人の結婚が現実のものになる可能性だってまだまだあると思うから…
だから、彼のことを信じて待っていよう
毎日不安で、ただ待つことしかできないけれど、
笑顔で会える日が必ず来ると信じて、彼を想い続けるの…