ザ・自作ラーメン
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第三十話 目指せ大勝軒風の煮干ラーメン!
其の1 次回のラーメン戦争【新春の陣】へ向けて試作開始!
次回のラーメン戦争【新春の陣】(2月15日(日)開催予定(自作ラーメンオフ会))へ参戦するべく新作ラーメンの開発を始めました。開発期間は2ヶ月ちょっとと短くそれまでに完成の域まで達することが出来るかは難しい所ですが新作のタレ、スープで唸らせるようなラーメンを出品したいものです。今回私のテーマは「煮干ラーメン」で先日食べてきた永福町系大勝軒を参考にチャレンジしてみます。2003年12月6日土曜7日日曜
作り方&レシピ
鶏ガラスープ
完成スープ量 約4L
鶏ガラ 5羽
4.5L
豚ロース肉スープ
完成スープ量 約2L
豚ロース肉
(チャーシュー用)
約450g
2.5L
煮干ラーメン用醤油タレ
丸大豆醤油
日本酒
みりん
昆布
干し椎茸
その他
新作の煮干ラーメン用醤油タレの作り方と煮干と昆布の圧力鍋実験
煮干ラーメン用に新たなタレを作ります。
日本酒や味醂などを鍋に入れ中火でアルコールを飛ばしながら塩を溶かします。
塩が溶けたら火を止めて乾物類を入れて旨味を出します。
本当はトロ火で煮詰めて旨味を引き出したいのですが分量が少ない為にその方法だとトロ火でも火加減によって濃度がかなり変わって完成ラーメンのイメージも変わってしまいます。

使いきりで再現しないタレならいいのですがオフ会用のタレで再現して作らなければならないのでこの方法にして見ました。
温度調節がメモリになっている保温調理器などで煮出せば安定して旨味を引き出す事も出来るのかも知れませんが我が家にそんな便利な物は有りません(^^;

この辺はもう少し良く考えてベストの方法を見つけようと思います。
と言うわけで上の写真の鍋のまま数時間漬けて置いて煮干ラーメン用の醤油タレの完成です♪

前回の和風ラーメン用のタレ(ほとんど塩タレ)をベースに薄っすらと醤油風味を感じさせるタレにアレンジしています。
アジ煮干と日高昆布を圧力鍋を使って溶けてしまうまで煮込んで濃厚な出汁を採ってやろうと目論んでいます。
とりあえずは限界まで水を入れて・・・
30分加熱で30分自然冷却後
更に30分加熱で30分自然冷却後
更に30分加熱で30分自然冷却後
更に30分加熱で30分自然冷却後
この後更にもう30分(合計2時間30分)やりましたが煮干も昆布も形が無くなるまで溶かし込む事は出来ませんでした。

肝心の味の方も嫌味になってしまっていてちょっと使うには使い所が難しそうです。

この時はアジの煮干しか無かったのですが昆布は入れないでイワシの煮干だけでやった場合はどうなのかちょっと興味が有るので次回時間が有ったらやってみようと思います。
鶏ガラスープと豚ロース肉スープでの煮干ラーメンの作り方
げんこつを午前中に買いに行こうと思っていたら、なんだかんだで時間が過ぎてしまい遅くなってしまったので冷凍庫に眠っている鶏ガラと豚ロース肉(チャーシュー用)でスープを作ることになりました。
とりあえずは沸騰したお湯に浸して軽く湯通しします。
湯通ししたら内臓や血合いを取り除き綺麗に洗い流します。
鍋も綺麗に洗って鶏ガラを入れ焦げ付かないように注意しながら強火で沸騰直前まで焚きます。

沸騰してきたら数分間アクを取ります。あまり丁寧にやりすぎるとスープの旨味の元の一つである鶏油(チーユ)も掬ってしまうのでそこそこアクを取ってやれば大丈夫です。

中火〜弱火でプクプクと泡が浮かんでくる状態をキープして2〜3時間煮出します。
透き通ったスープを作るので鶏ガラを最初に鍋にセットしてからはかき混ぜたり鶏ガラを動かしたりは一切しません。煮出し終わってから鶏ガラを取り除く時もトングを使ってバラバラにならないように静かに取り出します。

最後の鶏ガラの取り出しを雑にやってしまうとスープが濁って味が変わってしまいます。
かなり薄めの鶏ガラスープにしてみました。
鶏ガラの香りは鶏特有の良い香りがします。
ん〜かなり薄い!?
チャーシュー用の豚ロース肉を圧力鍋で煮てチャーシュー作りと平行して豚肉スープも作ります。
一般的には寸胴でスープと一緒に煮る事が多いようですが余計な味がチャーシューに染み込んでしまうので最近の私は圧力鍋で単体で煮てチャーシューを作っています。

15分加熱15分冷却を2セットで完了。
その後チャーシュー用醤油タレに漬けて完成です♪
私的にはかなり軟らかくちょっとトロっとしていて好みなのですが完成品を薄く切ろうと思うなら肉質にもよると思いますがもうちょっと短くても良いようでした。
鶏ガラスープと豚ロース肉スープを合流させます。
上に浮いている白い固まりは鶏油(チーユ)と豚ロース肉から出た脂です。
合流させた元スープです。
スーパーで4食入り(スープ無し)で約180円で美味しそうな麺を発見。
食感は軽い感じの麺で美味しかったです。
チャーシュー用の醤油タレで味付けして完成したチャーシューです。
下にサランラップを敷いてラーメンの上に乗せる具を用意しておきます。

最近はこの方法がとても便利なのでこうしています。
何しろ麺を茹で終わって具を乗せるのに手間取ってしまうと写真撮影もあるので麺が伸びてしまいます(^^;

残りの食材は全て冷蔵庫に入れて使う分量だけなので手早く仕上げられます。
秘伝の香味油
煮干ラーメン用醤油タレと秘伝香味油を入れて準備OK!
煮干ラーメン1号の完成です♪
書き忘れましたが1号のラーメンでは煮干をそのままブレンド元スープで煮出しました。

2号のラーメンは煮干を軽く火で炙ってからちぎってスープに入れて煮出しています。
2杯目は鰹も少し効かせて調整。
チャーシュー煮干ラーメンの完成です♪
自作ラーメンどんぶり詳細
焼豚(チャーシュー) 4枚
のり 3枚
ほうれん草 適量
刻みねぎ 適量
中太縮れ麺
(サッポロ生ラーメン)
一人前
鶏ガラと豚ロース肉の
ブレンドスープ
360cc
煮干ラーメン用醤油タレの1 30cc
秘伝香味油 小さじ2
自作煮干ラーメンの感想
薄めの鶏ガラスープと言う事もあり、かなりアッサリした昔ながらのラーメンと言う感じになりました。煮干を濃厚に使っていないので「これぞ煮干!」と言う風には仕上がっていませんがこのシリーズの原型としては充分納得できる仕上がりになっています。ただ、私はかなり口が濃くちょっと物足りなさを感じてしまうのでもう少し和風出汁を効かせるなどの工夫をした方が良いようです。
次回以降の課題として試しておきたい事は・・・
@タレに乾物類の旨味をもう少し引き出す。
A同時に煮干の風味ももうちょっと際立たせる。
B鶏ガラだけだったのでげんこつを使った場合との違いをみる。
Cブレンドした元スープで煮干を煮出すパターンと煮干だけで作った煮干スープでの風味の違いを見る。この場合は動物系スープの濃度を上げて作る。
D「これぞ煮干!」と思わせる秘策を練る!
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